◆今後の財源確保の考え方
・企業債の活用と水道料金の検討
水道事業を持続的に運営する財源を確保するには、経営努力を続けるとともに、施設を更新する費用の財源に企業債(長期借入金)を効果的に活用する必要があります。
また、現行の料金水準や体系では、健全な水道事業の運営継続は困難な状況であり、水道料金の見直しも含め検討しています。
◇将来への影響を最小限にするため企業債を活用
水道施設は、世代を超えて長く使用するものであり、現在の利用者はもちろん、将来の利用者の財産でもあります。そのため、施設の更新費用を次世代にも負担してもらい、世代間負担の均衡を保つための資金調達の方法として、企業債を活用しています。
企業債は借入金のため利息が発生し、水道料金にも影響します。
将来、次世代の利用者に過度な負担がかからないよう、適切に活用していきます。
・企業債を活用しないと
建設する年度の使用者が全額負担特定の世代に負担がかかってしまう
・企業債を活用すると
水道施設を使う次世代も公平に建設の費用を負担
◆水道料金見直しの方向性
・水需要の変化に対応した料金へ
川辺町の水道料金は、平成18年度の料金改定を最後に、18年間据え置いてきました。この間、人口減少や近年の物価高騰など、社会情勢も大きく変化しています。現在の水道料金のままでは、施設の耐震化や老朽施設の更新が進まず、安全な水の供給が困難な状況となってきます。
このため、水道料金の見直しでは、単に料金水準の見直しだけでなく、今後の社会情勢の変化も考慮した料金体系に変更していく必要があります。
◇水道料金のしくみ現在の川辺町の水道料金体
川辺町の水道料金は、使用水量によらない定額負担の「基本料金」と、使用水量に応じた「従量料金」とで構成されています。基本料金については、量水器の口径別に定める「口径別料金体系」ではなく、使用目的により定める「用途別料金体系」を採用しています。
また、従量料金については、使用水量の多い少ないに関わらない、料金単価が均一の単一型を導入しています。
◆持続可能な水道事業を目指して
耐震性が足りない水道施設を放置するほか、老朽化した施設の更新を先延ばしすることは、漏水事故の頻発や、災害による大規模な断水を引き起こすなど、町民生活に多大な影響を与えます。
安全な水を安定的に供給し、将来にわたり持続可能な水道事業として継続していくためにも、今後必要となる財源などの確保を検討し、健全な水道事業の運営を進めていきます。
みなさまのご理解・ご協力をお願いします
問い合わせ:上下水道課(担当 小藤)
【電話】53-2621
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