自分や大切な人が、介護が必要になったらどうしますか。もし介護が必要になっても、あなたが望むなら、自宅で暮らし続けることが可能です。
今回は、訪問介護のサービスとともに、介護の仕事の魅力を伝えます。
■暮らす―ずっと住み慣れた家で
◆住み慣れた家での暮らし
年齢を重ねるにつれ、これまでと同じ日常生活を送ることが難しくなると、一人暮らしの場合は特に、不安が募ることもあるでしょう。長く暮らした愛着のある家であればあるほど、自宅から離れたくない気持ちも強くなるものです。
訪問介護は、可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者の自宅を訪問し、入浴などの介護と、調理などの生活援助をするサービスです。
訪問介護だけでなく、自宅で暮らしながら通所介護(デイサービス)や短期入所生活介護(ショートステイ)なども利用できます。
◆困ったら相談を
どのサービスを利用するかなどは、本人や家族の状況に応じてケアマネジャーが提案します。まずは、地域包括支援センターに相談ください。
問合せ:
・地域包括支援センター西庁舎1階【電話】26-6828
・恵南地域包括支援センター山岡振興事務所内【電話】26-6865
◆訪問でのサービス
▽訪問介護
ホームヘルパーなどが訪問し、入浴や排せつ介助、調理や掃除など、身体介護や生活支援を行います。
▽訪問看護
看護師が訪問し、点滴などの医療処置の他、血圧測定などの健康チェックを行います。
▽訪問リハビリ
理学療法士などの専門職が訪問し、日常生活に必要なリハビリを行います。
▽訪問入浴
自宅の浴槽で入浴が難しいときに看護師と介護士が訪問し、持参した浴槽で入浴介護を行います。
※これらのサービスに、デイサービスやショートステイを組み合わせて受けることもできます
■支える―笑顔に会える仕事
◆支える仕事のやりがい
利用者の自宅を訪問し、サービスを提供するホームヘルパー。その仕事は多岐に渡り、責任も重大です。
しかし、日常生活を支えることで感謝されることも多く、大きなやりがいを感じる仕事でもあります。一人暮らしの高齢者からは訪問を心待ちにされ、利用者の家族からは頼りにされます。ホームヘルパーは生活の支援を行う存在であるとともに、利用者やその家族の心の支えとなる存在でもあります。
介護には、ホームヘルパー以外にも、医師や歯科医師、ケアマネジャー、看護師、理学療法士など、多くの人が関わります。それぞれの専門職がチームを組んで、利用者を支えているのです。
◆ヘルパーの仕事(一部)
ヘルパーの主な仕事を紹介します(ただし、同居家族の状況によってできない場合もあります)。
▽身体介護
〇トイレ介助、おむつ交換
〇食事介助
〇入浴介助、洗髪
〇体位変換
〇移動介助
〇爪切り、髭剃り
〇口腔(くう)ケア
×散髪
※医療行為は、できることとできないことがあります
▽生活援助
〇調理
×本人以外のための調理
〇居室、トイレ、風呂掃除
×ベランダ掃除
〇ゴミ出し
×草むしり、花壇の水やり
〇洗濯
×本人以外の洗濯
〇食材、日用品の買い物
×嗜好(しこう)品の買い物
×ペットの世話
◆働く人の声を紹介
「〔特集1〕自分らしく暮らしたい 暮らしてほしい。(2)」からは、ホームヘルパーなど介護の仕事のやりがいや魅力を、実際に働いている人の声から紹介します。
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