教育委員会だより

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■「一緒にやりましょう。」
学びの場として思い浮かぶのは、学校です。しかし、学ぶことは、学校を卒業した後も、生涯にわたって継続します。卒業後の学びの場として、羽島郡には、笠松中央交流センター、岐南町中央公民館があります。それぞれの交流センター、中央公民館が主催する講座もありますが、地域住民が、自分たちで学びたいことを学ぶ、クラブ・サークル活動もあります。
講師として活動を始めたい方や、仲間と一緒にクラブ・サークルを設立したいという方に対し、私たち社会教育士は個別にヒヤリングをし、抱いている思いを聞きながら、講座やクラブ・サークルとして形にします。参加者にどのようになってほしいのかという大きな目標から、目標を達成するための講座の在り方、さらには、開講時期や時間帯、対象となる年齢層や、宣伝方法など一緒に考えます。話を聞けば聞くほど、様々なことが新たに見えてきます。その時点で明確になっていない部分については、「次回お会いするときまでに考えてきてください。」と宿題を出すこともあります。何回かの対話を繰り返すことで、一緒に講座の形を考えます。
町民向け講座やクラブ・サークルというと、応募人数などに目がいきがちですが、開講希望者が、何となく思い描いていたものを講座として具現化することで、その方の自己実現の一歩になると考えます。一人で始めようと思っていたことも、「一緒にやりましょう」というだけで、仲間が増えます。新規講座開講として、広報に掲載されたときには、開講希望者、コーディネートした社会教育士にとって、形になった瞬間であり、地域住民にとっては、新たな学びの場を提供することにもなります。
大事なことなので繰り返します。
「一緒にやりましょう。」