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未来に繋(つな)ぐ みのかもの70年 第6回

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岐阜県美濃加茂市

■若き力の躍動
―美濃加茂市連合青年団と青年学級―

昭和29年4月、美濃加茂市発足をきっかけとして、市内各町村の青年団を統合した「美濃加茂市連合青年団」が結成されました。団の規約によると、市内の青年団に所属する15歳から25歳の男女によって組織され、社会・文化・産業・体育・家政の五部制からなる幅広い活動を行っていたようです。
『加茂野町青年団だより1号(昭和31年5月30日発行)』では、団長から「我々にかけられている期待の大なる事を改めて認識すると共に新制美濃加茂市発展の推進力となるべく学ばなければならない」との激励が述べられ、そこには新市の将来を担うことへの自負と期待が感じられます。市の誕生と連合青年団結成により気持ちを新たにした町村青年団はさらに結束を強め、産業大会の開催をはじめとした産業振興や、公益事業の充実、文化活動といった多彩な事業を推し進めました。
青年団の進展と連動しながら、昭和20年代に勤労青年の学び合いの場として開設された青年学級の取り組みもさらに活発化していきます。美濃加茂市青年学級連絡協議会発行「月刊青年学級だより」(創刊号)によると、昭和29年度課目は「一般教養」や「家庭」、「職業」に分かれており、公民館や小中学校などを会場としながら、時宜に即した柔軟な活動が継続性をもって展開されていたようです。
またその内容は、青年の自主性と自発性に基づいた「地域社会の協力を得て行う共同学習」と明確に示され、どこまでも土地に根差し、生活の実情に結び付いていることが大切にされました。当時の市内青年学級の姿は県内外でも広く評価され、昭和29年10月には蜂屋青年学級が文部省からモデル学級の指定を受けています。
ここで得たことが職業生活に生かされ地域が豊かになる一方、こうした若者たちの動きが、合併直後の市を活気づける原動力になりました。

◆Pick Up「青年による芸能と演劇」
当時の青年団が心血を注いだ取り組みの一つとして演劇活動があります。戦後に復興した村芝居に新しい演劇作品も加わり、そこには新時代を生きる若者たちの喜びと活力が溢れていました。昭和30年2月には太田町中町の前進座で市連合青年団演劇大会が開催され市内8地区から太田青年団の「春麦」が1位に選ばれました。下米田青年団は演劇を主軸とした団活動や仲間づくりを図り、昭和51年3月には地区代表として「青春の灯」を県大会で上演しています。

問合せ:みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム
【電話】28-1110

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