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自治体の皆さまへ

[巻頭]令和6年能登半島地震 支援と備え

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岐阜県美濃加茂市

■地震直後から支援を開始
1月1日の夕方に発生した令和6年能登半島地震は、いまだ被害の全容把握が難しい状況が続いており、被災地では多くの人たちが不自由な生活を強いられています。
美濃加茂市は、地震発生翌日の1月2日に、全国青年市長会の中で支援要請のあった富山県高岡市への給水車派遣を決定し、1月3日から5日にかけて、上下水道課の職員2人が現地で応急給水支援活動を実施。1月6日には、社会医療法人厚生会中部国際医療センターのDMAT(ディーマット)(災害派遣医療チーム)に職員1人が同行して、石川県七尾市恵寿(けいじゅ)総合病院へ市およびめぐみの農業協同組合からの支援物資の輸送をヤマト運輸(株)の協力により実施しました。
1月15日からは、岐阜県の要請に基づき、石川県輪島市での避難所支援や中能登町での罹災(りさい)証明の発行に関する業務について、市職員を順次派遣し、被災者をはじめ、現地の自治体職員の支援を行っています。
また、美濃加茂市を含む2市7町1村によって組織された可茂消防事務組合からは、地震発生の2時間後には、緊急消防援助隊として職員が現地に派遣され、1月10日の任務完了まで72人が人命救助活動を行いました。
今後も、適切な時期に、適切なタイミングで、被災地で求められている支援を行っていきます。

◆interview 石川県中能登町で罹災証明業務を支援
美濃加茂市 総務部収税課 池上 敬進(いけがみけいじん) 主任
中能登町の役場で、主に罹災(りさい)証明の受け付けを担当しました。同町は内陸に位置するため、沿岸部に比べると被災状況に違いはありますが、それでも連日100人以上の手続きをサポートし、被災者とのやり取りを通じて今回の地震の怖さを改めて認識しました。
現地の役場職員も元日から休みなく働いている状況です。こうした職員を支援をするためにも、継続的な被災地への職員派遣が必要だと感じました。

◆interview 石川県輪島市で救助活動を実施
可茂消防事務組合 中消防署
石原 伸太郎(いしはらしんたろう) 消防司令補
緊急消防援助隊の第二次派遣(1月4日~7日)において輪島市で活動しました。現地は、道路の亀裂や隆起に加え、土砂や倒壊家屋が道を塞ぎ、現場に行くのにも、資器材をもって徒歩で何時間も掛けて向かうという状況でした。
倒壊家屋からの救助活動も、瓦礫(がれき)や土砂を手作業で除去したため思うようには進まず、加えて、急に襲い掛かる余震に気を張りながら活動していたため、普段以上に体力を消耗しました。

■「自助」から「共助」へ
美濃加茂市では、災害時に迅速かつ正確な情報収集ができる環境を整えるため、令和3年度から「美濃加茂市防災アプリ」と「ウェブ版ハザードマップ」の運用を行っています。
このアプリでは防災行政無線から流れる放送はもちろんのこと、国からのJアラート(全国瞬時警報システム)や市からの緊急情報、平常時の備えなど防災に関するさまざまな情報を発信します。
災害が発生した時、まず必要なのは自分自身の身の安全を守る「自助」の力。この力が高いと、災害が起きても命が助かる可能性は大きく高まるほか、自助は周りの人たちと助け合う「共助」へとつながるため、それぞれの地域で支援が必要な人を助けることができます。
ぜひ、アプリをダウンロードいただき、防災に対する意識を高めて「防災力」を向上させましょう。
また、防災アプリのトップ画面にある【美濃加茂市防災サイト】は、市の公式ホームページにリンクしています。その中に、これまでは冊子のみ配布していたハザードマップをウェブ版として掲載。土砂災害警戒(特別)区域をはじめ、100年に1回規模の降雨を想定した浸水区域の計画規模(2日間総雨量295ミリ)や、想定最大規模(2日間総雨量527ミリ)などをスマートフォンなどから手軽にご確認いただけます。
今いる場所が安全な場所なのか、近くの避難所・避難場所はどこなのか、自分の身の回りではどのような災害が起こり得るかなどを事前に把握し、防災アプリやハザードマップを活用しながら災害発生時の冷静な行動へとつなげましょう。

◆美濃加茂市防災アプリ
AppStore(アップストア)やGooglePlay(グーグルプレイ)などで「美濃加茂市防災アプリ」と検索いただくか、本紙の二次元コードからダウンロードしてご利用ください。

問合せ:防災安全課防災係
【電話】内線272

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