◆健やかで心豊かに
国は「誰一人取り残さない健康づくり」「より実効性を持つ取組の推進」を重点事項として、「全ての国民が健やかで心豊かに生活できる持続可能な社会の実現」というビジョンを令和6年に掲げました。
そのビジョン実現のための基本的な方向として「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」を目標とし、「個人の行動と健康状態の改善」「社会環境の質の向上」「ライフコースアプローチ(胎児期から高齢期までをつなげ、社会的経済的な状態などに着目して考えること)を踏まえた健康づくり」の三つの方向から健康づくりを推進していくこととしています。
◆「健康都市」の実現
市では、平成15年3月の第1期健康増進計画の策定から、市民が健康で豊かに暮らせる「健康都市」の実現を目指し、市民や行政、関係機関・団体などが健康増進に取り組んできました。策定から20年が経過し、人口減少・少子高齢化が進み、新型コロナウイルスなどの新型感染症の出現と生活様式の変化、情報通信技術の更なる進展など、本市を取り巻く環境は大きく変化しています。
そういった状況の中、市民が健康で豊かに暮らせるよう、国などの動向や社会環境の変化に柔軟に対応しつつ、今後の市の健康づくり・食育の方向性を定めた計画「第4期健康増進計画」を策定しました。計画では、「~誰もが元気に歩き続ける健康のまち みのかも~」をキャッチコピーに「健康都市」の実現に向けて、市民や関係団体の皆さんと共に歩んでいきます。計画では、これまでと同様、「食育」と一体的に進めるため、食と健康を通じた健康増進と豊かな人間性を育むことにも継続的に取り組みます。また、計画を実行する三つの基本目標を定め、市全体で、市民の健康をさまざまな角度から支えていき、この計画の目標でもある「健康寿命日本一」のまちを目指します。
◆健康も「一歩から」
今回の計画では、市の第6次総合計画の基本構想で掲げる「心の健康」「体の健康」「社会の健康」を視点とした行動目標である「みのかも健康10か条(下図)」に基づいた取り組みとして、健康に関するイベントや教室、講座などを実施しています。
特に、健康について考えたり、行動に移したりするきっかけにもなる、健康相談や各種健診(検診)などは年間を通じて実施しています。
自身の健康について気になることや心配のある人などは、これを機に市の取り組みを利用して、健康増進に向けて一歩前に踏み出してみましょう。
※詳しくは本紙をご覧ください。
◆第4期健康増進計画 三つの基本目標
▽個人の行動と健康状態の改善
一人一人が健康の重要性を自覚し、適切な食生活や運動、日頃の健康管理によって生活習慣の改善に取り組む施策を推進します。
・健康づくりのための生活習慣の改善
・生活習慣病の発症予防、重症化予防
・親と子の健康づくりの推進 など
▽社会環境の質の向上
企業や医療機関、学校、地域などと連携を図り、それぞれが持つ機能を有効に活用し地域が協力して市民が健康づくりに取り組める環境整備を推進します。
・社会とのつながり、心の健康の維持および向上
・自然に健康になれる環境づくり
・誰もがアクセスできる健康増進のための基盤整備 など
▽ライフコースアプローチを踏まえた健康づくり
生涯の健康について切れ目なく長期的に考え、生活習慣や生育環境など考慮した健康づくりが大切です。全てのライフステージにおいて健康施策の展開を図ります。
・妊産婦から子育て世代までの支援体制の整備
・生活習慣病の予防や健診(検診)受診の促進、心の健康づくりの普及
・高齢者の相談や介護予防活動 など
◆みのかも健康10か条
自身の健康目標を立ててみよう!目標を立てると意識が変わり、より健康度がアップします。皆さんの健康増進に向けたチャレンジ(目標)を挙げてみましょう。
例:週3回20分のウォーキング、塩分控えめの食事を取る
※詳しくは本紙をご覧ください。
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