関市防災基本条例は、市民・事業者・自主防災組織や市が守るべきルールであり、防災の基本的な考え方を定めたものです。皆さんが条例の内容をよく理解し、日ごろの備えを進めていただけるよう、今回は『共助の防災対策』について説明します。
■なぜ“共助”が大切なの?
1995年の阪神・淡路大震災では、一番多くの人命を救助したのは地域の住民による『共助』でした。『自助』で自分自身や家族の安全を確保した後は、隣近所や地域の人たちと助けあう『共助』の取組が有効です。また、普段からもその重要性を認識したうえで、地域が一体となった防災の活動が大切です。
関市防災基本条例には、『共助』の主体として『自主防災組織』の役割を定めています。
○自主防災組織の役割
・共助の中核を担う組織として積極的に防災活動を行い、地域のつながりや防災力の強化に努めます。
・事業者や防災関係機関、市が実施する防災活動に協力するよう努めます。
■具体的な“共助”の防災対策
▽自主防災活動への参加
市民の皆さんは、積極的に自主防災活動(市民や自主防災組織が、地域において自発的・組織的に行う防災活動)に参加(協力)しましょう。
▽物資の備蓄など
自主防災組織などで、災害時にみんなで行う活動に必要となる防災資機材を考え、整備するよう努めましょう。
▽連絡体制の整備
緊急連絡網を作成したり、SNS等を利用した連絡手段を検討したりして、災害時に地域で連絡をとりあえる体制を整備しましょう。
▽防災訓練の実施
地域の災害リスク(浸水害、土砂災害、地震などの発生により被害を受ける危険性)に応じて防災訓練を計画し、実施しましょう。
▽災害時の応急対策
災害時はみんなで協力し、災害情報の伝達や避難行動要支援者への避難支援、出火防止・初期消火、被災者の救護・救出といった活動をしましょう。
▽要配慮者の支援
自主防災組織内や民生委員の人などと協力し、普段から地域内の要配慮者を見守りましょう。
▽避難所の運営等
災害時において、避難者は、避難所の円滑な運営に協力しましょう。また、避難生活が長期化する場合は、お互いに協力して避難所の運営をしましょう。
自分や家族だけでなく、地域全体で災害に備えみんなで守り合うことで、災害につよいまちの実現に近づきます。少しずつ取り組んでいきましょう。
照会先:危機管理課
【電話】23-7048
次回、広報11月号では『公助の防災対策』をお知らせします。
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