関市防災基本条例は、市民・事業者・自主防災組織や市が守るべきルールであり、防災の基本的な考え方を定めたものです。皆さんが条例の内容をよく理解し、日ごろの備えを進めていただけるよう、今回は「自助の防災対策」について説明します。
■“自助”の防災対策
まずは自分の命は自分で守ることが大切です。災害を自分ごととして捉え、自分が行うべき行動を考え備えることは、地域の助け合い(共助)にもつながります。「自助」は、防災の最も基本的な考え方です。
関市防災基本条例には、「自助」の主体として、「市民」や「事業者」の役割を定めています。
市民の役割:
・災害時に自分や家族の安全を確保するため、普段から必要な備えをするよう努めること
・日ごろから地域での助け合いの大切さを認識し、隣近所の人とお互いに協力して良好な関係づくりに努めること
事業者の役割:
・災害時に従業員や来所者(来客)の安全を確保するため、普段から必要な対策をするよう努めること
・地域での助け合いの大切さを認識し、市民の安全を確保するため、地域の防災活動への協力に努めること
■具体的に何をすればいいの?
◇防災の知識の習得
例えば携帯トイレを備蓄している場合、使ったことがなければ、災害時にスムーズに使用することは困難です。普段から防災グッズを使ってみたり、災害時の避難行動などを確認したりしましょう。
◇所有・管理している建築物等の安全確保
災害時に住宅やブロック塀、庭木などが倒れないようにしましょう。また、家具の配置の見直しや固定をしましょう。
※市では、木造住宅の耐震診断や耐震工事の助成をしています。
◇避難行動のための準備
ハザードマップ等で住んでいる地域の浸水や土砂災害の危険箇所を確認し、安全な避難先や避難方法を決めましょう。また、そのときすぐに持ち出せるよう非常持出品を準備しておきましょう。
◇必要な物資(3日分以上)の備蓄
食料や水、携帯トイレなど、自宅や避難所で生活できる物資を3日分以上(推奨1週間分以上)備蓄しておきましょう。
◇積極的な情報収集と避難行動
積極的に災害の情報を入手して、速やかに避難行動をとりましょう。
ひとくちに「自助の防災対策」といっても、その内容はさまざまです。
関市防災基本条例にはこのように定めていますが、自分たちに一番合った対策を見つけ、実践してみましょう。
次回、広報10月号では『共助の防災対策』をお知らせします。
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