■薩摩義士の偉業に感謝を
8月13日(火)に池辺公民館にて、令和6年度薩摩義士夏季慰霊法要が執り行われました。江戸時代の偉業「宝暦治水」を成し遂げた薩摩義士たちを追悼するために約60人が参列し、その遺徳を偲びました。「宝暦治水」とは江戸時代に幕府の命令によって薩摩藩が行った木曽三川の分流を目的とする治水工事であり、薩摩藩は多数の犠牲者を出しながらも難工事を成し遂げ、美濃の地を守ってくれました。
薩摩義士顕彰会の樋渡聡会長は「薩摩義士の皆さまが成し遂げられた偉業に対して深く感謝するとともに、この遺徳を子々孫々に語り継いでいく決意を新たにしました」と追悼の詞を述べました。
■西濃地域の産業の礎を築く
8月16日(金)に養老駅北側にある立川勇次郎顕彰碑前において立川勇次郎氏顕彰祭が行われ、地域住民や遺族、養老鉄道関係者らが参加しました。顕彰祭では、養老鉄道の創立や揖斐川電化工業株式会社(現在のイビデン株式会社)の設立など、実業家として西濃地域の産業の礎を築いた立川勇次郎氏の功績をたたえ、遺徳をしのびました。
遺族を代表して立川勇次郎氏のひ孫である立川元彦さんがあいさつし、「西濃地域の産業発展のために尽力した曾祖父ですが、実は若い頃に大きな失敗を経験し、乗り越えています。来年百回忌を迎えますが、多くの人に参列いただき、曾祖父も喜んでいると思います」と話しました。
■戦争を知らない世代へ語り継ぐ
8月24日(土)に町中央公民館にて「戦争体験のお話を語る会」を開催しました。講師として貝沼義一さんと元町文化財保護審議会委員長の髙木吉一さん、大垣空襲を語る会事務局長の髙木正一さんを迎え、「戦争を体験した世代」「戦争を知らない世代」のそれぞれの立場から戦争について体験したことや聞いたことについて講話がありました。
戦後79年が経過しましたが、戦争のない平和な世界の尊さについて今一度考える機会とするために、これから先も戦争の悲惨さを風化させることなく伝え、戦争の惨禍を二度と繰り返さず、これまで守られてきた平和を次の世代へと繋いでいくために必要なことや思いを参加者に対して訴えかけました。
■恒久平和を世界に
9月10日(火)に町中央公民館 中ホールにて養老町戦没者追悼式を開催しました。式には町遺族会や関係者らが参列し、追悼の辞や黙祷、献花を行い、国のために亡くなった本町出身の戦没者901柱の冥福を祈りました。
堀源吾さんが遺族を代表して追悼の辞を述べ(写真)、終戦から79年目を迎え、今ある平和と繁栄は祖国のために散った数多くの尊い犠牲のうえに築かれているものだと再認識し、英霊の冥福を祈るとともに、その教訓を次世代へと語り継ぎ、二度と戦争の惨禍が繰り返され、自由・平等・平和が失われることのないよう、永遠の平和の実現に向けて尽力していく誓いを新たにしました。
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