町教育委員会は7月29日、久米南町コミュニティセンターで「〝伝える・つなげる〟久米南町子どもミライ会議」を開催しました。
令和9年度の小学校統合および小中一貫校開校に向け、町内の学校や保育園関係者をはじめ、地域の関係者や児童・生徒の代表、役場職員など、さまざまな立場や年代の約100人の参加者が、熟議をとおして「新しい学校づくり」について考えました。
■「百人熟議」で子どもの“ミライ”を考える
同会議では、まずはじめに「育てたい子どもの姿」について意見を出し合いました。
児童・生徒には「どんな大人になりたいか」を、大人には「子どもたちにどんな人に育ってほしいか」を考えてもらい、出し合った意見を分類しながら、子どもや地域への思いを改めて確認し合いました。
▽育てたい子どもの姿
夢をもつ、人に意見を言える・聞く、活発、ICT活用能力、やさしい、試行錯誤できる、学び続ける、誰とでも助け合える、郷土愛、探究心、自然が好き、たくましい、正直、他人の痛みがわかる、自立、想像力が豊か、チャレンジ、人とつながろうとする、感動できる、久米南が好き、思いやり、行動力、社会や地域に貢献する、遊び心を忘れない、「わからない」が言える、働くことが好き、地域を語れる、協働して解決する、楽観性、自分も他人も尊重する、地元に帰ってくる、体を動かすことが好き、発想力…など
児童・生徒の声:
・たくさん話をして、初めて大人の話がわかりました。意見を出すこともできました。
・初めての体験で不安でしたが、地域の方と話すことで新しい発見があり、とても楽しかったです。地域学習が、より楽しみになりました。
・楽しく話し合いができ、自分では思いつかなかったアイデアを知ることができました。
学校関係者の声:
・子ども・学校・地域がつながるこのような機会は、今後もあればよいと思いました。
・みんな同じ思いであることを知ることができました。
・児童、生徒の意見は大人と違っておもしろいです。
・大人と対等に議論する機会は、生徒にとってとても貴重で学びの多いものだったと感じました。
・より多くの児童、生徒が参加できたらと思いました。
■「育てたい子どもの姿」の実現に向けて学校と地域が〝一緒に〟できること
次に、育てたい子どもの姿の実現に向けて「学校と地域が一緒にできること」をグループで話し合い、各グループで考えた「オススメのアイデア」を共有しました。
全体発表では、中学生がマイクで話す場面もあり、頼もしさを感じました。
●オススメのアイデアその一部を紹介します
《めざす子どもの姿》
▽地元愛×行動力×探究心
「好きなことでつながるサークル活動」
地域の大人と子どもをつなぐ
▽思いやり
「デジタルあいさつ運動」
オンライン、オフラインで子どもと高齢者をつなぐ
▽チャレンジ
「他地域の子どもと交流」(留学/自然体験など)
たくましく生きる力を育む
▽郷土愛
地域の人と一緒に、文化・産業体験をすることで地域の良さを知り、県外に発信する!!
地域関係者の声:
・いろいろな人の意見を聞くことができて、この会議に参加できてよかったです。久米南町の子どもたちに何かできることがあれば、協力したいと思います。
・異なる分野の方と交流することで、自分にできることの視野が広がりました。
・中学生が全体共有で発表する姿が見られて、大人たちだけで考えるのではなく、当事者となる子どもたちの声を聴くことの大切さを改めて感じました。
・単発で終わるにはもったいない企画と参加者層だと思うので、今後も継続的にこのような機会を設けていただきたいと思います。
■「新しい学校づくり」につなげる
小中一貫校開校準備委員会は今年度、昨年度の「施設・備品部会」に続き、新たに2つの部会が活動を開始しました。「総務・PTA部会」では、校名や校章、校歌などについて話し合い、「カリキュラム部会」では今後、学校教育目標や教育の特色など、大きな方向性から話を進めていくこととなります。
今回の子どもミライ会議は、多くの関係者が、子どもや教育への思いを再確認する機会となりました。これからの新しい学校づくりにつなげたいと考えています。
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