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吉備中央町文化財探訪記(36)

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岡山県吉備中央町

~町内にある文化財を探訪してみよう~

【日吉神社本殿(ひよしじんじゃほんでん)付棟札(つけむなふだ)】
町指定重要文化財(建造物)

■解説
延喜(えんぎ)年間(901~923年)に近江国(おうみのくに)(現在の滋賀県)日吉大社を勧請(かんじょう)して建立されたものであり、農耕や醸造(じょうぞう)を司る大山咋神(おおやまくいのかみ)を祀(まつ)っています。最古の棟札(むなふだ)には正安3年(1301年)と記されており、天文(てんぶん)18年(1549年)に虎倉城主(こくらじょうしゅ)であった伊賀久隆が家臣の高屋重国を工事奉行として竣工(しゅんこう)しました。現在の社殿は延宝4年(1676年)に建立されたものです。本殿は裏以外の3面に庇(ひさし)を備え、総高8.8m、春かすがづく日造りで屋根は檜皮葺(ひわだぶき)です。
10月に総社宮に他の神社と合わせて集合し、神事を執り行う「加茂大祭」を構成する1社でもあります。

■吉備中央町文化財保護委員からのワンポイントアドバイス
〔草地博之(くさちひろゆき)委員〕日吉神社は、毎年10月の第3日曜日に開催される加茂大祭で総社宮に集う8社のうちの1社ですが、特記すべきは、祭りの終盤で、辺りが暗くなるころ、わずかな明かりで神みこし輿行列を整え、獅子舞(ししまい)などの行事をしながらお宮へ入っていく光景は勇壮(ゆうそう)です。ぜひ、加茂大祭のときにご覧ください。

お問い合わせ先:教育委員会事務局 生涯学習班
【電話】0866-56-9191

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