■子ども議会と高齢者の交通安全
地方公共団体の行政の基本に、地方自治法があります。この中で様々な決まりが設けられています。
地方公共団体の組織および運営に関する大綱が定められ、民主的に能率的な行政の確保を図ることと、住民福祉の増進を図るため行政を自主的かつ総合的に実施することが求められています。
議会の組織や権限、首長の権限や議会との関係、また委員会および委員として教育委員会や選挙管理委員会、農業委員会、そして監査委員等が定められており、事務執行するにあたり条例等を設けることができるとされています。
先ず、議会にはその権限に議決権があり条例を設けまたは廃止すること、予算を定めること、条例で定める契約を締結することなどが定められており、また事務に関し検査や監督の権限が与えられています。
一方、町長は事務を管理し執行しなければなりません。議会への議案提出、予算の調整と執行、会計の監督、財産の取得・管理・処分などの権限が定められています。契約を含む予算執行権は町長の権限であり、事務は各委員会でも行われますが、予算を調整し執行することや議会への議案提出権は与えられていません。町長が事務委任をしない限り契約書の締結は町長名での契約になります。
先般行われた子ども議会では、町に関心を持ってもらうとともに奈義町への所属愛を高めてもらいたいと取り組んでいます。誰もが住みやすい町づくりに、子どもたち目線での町の様子を見て意見を述べてもらい、必要な意見を取り上げて条例制定や事業実施の実現に取り組んでいきたいと考えています。
町民福祉の増進では、高齢者の方との話の中で運転免許返納の話を聞きました。「年を重ねて今まで安全運転に努めて表彰もしてもらったが、この辺で事無く綺麗に運転を終わらせた」とのことです。本当に知恵と勇気のいる判断だと感心させられました。その反面行政は、高齢者の方々の移動の確保等、生活の支援をしっかり行わなければならいと心に誓ったところです。
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