令和6年3月、岡山市で「プラスチック資源」の回収がスタートします!(建部地区除く)
地球に優しい新しい取り組みに向けて、事前に知っておきたいあれこれをご紹介!
■どうしてするの??「プラ回収」
実は「プラ回収」にはいろんなメリットがあるそうなんです。プラスチックの分別回収をスタートすることになった理由を、環境事業課資源循環推進室・吉田室長に聞きました。
◆来春から、岡山市でプラスチック回収が始まります。その目的は何でしょうか?
昨年4月から「プラスチック資源循環促進法」が政府によって施行されたんですね。それを受けて、市でもプラスチックを資源として分別回収することで「脱炭素社会の実現」を目指そうということになりました。
◆プラ回収のメリットは?
市はこれまで、プラスチックも可燃ごみとして燃焼させることでエネルギーに変換して利用してきました。ただ、焼却には温室効果ガスであるCO2の発生が伴います。
▽環境事業課 資源循環推進室 吉田章裕室長
地球温暖化の危機が叫ばれている今、プラスチックを資源として分別回収することはCO2削減につながり、その意義は大きいんですよ。
また、体積比が大きくなりがちなプラスチックを資源に回せば、可燃ごみの量は格段に減少します。その分、市が規定する有料指定袋の使用量が減り、家庭でごみ袋にかける費用を減らせるメリットもあります。
◆「プラスチック資源循環促進法」とはどういう法律?
その名の通り、国内でプラスチック資源を循環させるという、循環型社会を形成するための法律です。今後はプラスチックの埋め立てや単純焼却を減らし、使用済みプラスチックを100%活用することを目標に掲げています。
◆「2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロ」を目指す取り組みを市で進めています
基準年度(2013年度)の岡山市における温室効果ガス総排出量に対し
短期目標:9.7%削減(2020年度目標)
中期目標:27.9%削減(2025年度目標) 46.0%削減(2030年度目標)
長期目標:実質排出量ゼロ(2050年度目標)
◆ホントに可燃ごみは減るの?実際にやってみました!
「可燃ごみの1週間分はだいたいこのくらい。(30ℓ×2袋)」
↓プラスチックを分別すると…
「半分以下に減ってコンパクトに。(10ℓ×2袋)」
■回収されたプラのゆくえ
こんなふうに再生されて有効活用されます!
(1)可燃・不燃ごみの収集場所で、プラスチック資源を回収し、中間処理施設へ
(2)中間処理施設
異物を取り除いた後、ギュギュッ!と圧縮梱包
(3)工場
種類ごとに選別するなどして、再生樹脂へ
(4)パレットやコンテナなど
荷物を載せるパレットやコンテナなどに加工
再び日常生活を支える存在に!
◆いろんな「プラスチック」をまとめて資源に回せます!
プラスチック製品は大別すると、容器包装プラスチックと製品プラスチックとに分かれます。市ではその両方のタイプのプラスチックを一括で回収するので、資源として出せるプラスチックの種類が多く、分別の手間が少ないです。
また、プラスチック資源の回収は各地域で週1回。つまり、ごみを資源として出せる回数が増えるんです。
◆プラスチックは週1回の「プラ資源」の日に回収
「可燃ごみ」の日(週2回)+「プラ資源」の日(週1回)
※「ペットボトル」は、「資源化物」の日に回収(変更なし)
▽各地域の収集曜日
※QRコードは本紙P.3をご覧ください。
透明または中身の見える半透明の袋で可燃・不燃ごみと同じ収集場所に出してください
▽注意事項
各区役所・公民館などでの「食品トレイ(発泡・透明)」の回収は、令和6年2月末で廃止
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