文字サイズ
自治体の皆さまへ

ええとこいっぱい 津山自慢(40)

54/56

岡山県津山市

津山の人・物・技術など、明日誰かに自慢したくなる津山のいいところを紹介します

■グッドデザイン賞2023を受賞
・TSUYAMA FURNITURE(ツヤマファニチャー)ー津山家具ー
美作地域のスギやヒノキの良さを広めようと、市内の木材加工企業5社で運営する家具ブランド。立ち上げの経緯や美作産材の魅力、地域の森林や木材産業への思いを、運営に参加するイマガワ代表取締役の赤松洋一さんに聞きました。

◇高品質な地域の木材を生かす
津山市の面積の約7割は森林で、多くは植林されたスギやヒノキなどの針葉樹です。津山市を含む美作地域は、国内有数のスギとヒノキの産地で、耐久性、香り、美しい木目などの点で品質が高く「美作杉」「美作桧(ひのき)」と呼ばれ、主に柱などの建築材に使われています。
しかし、木材の価格低下や林業に携わる人の高齢化・後継者不足で、放置される森林が目立つようになりました。地域の木材をもっと活用して森林を守っていこうと、2019年にスギ・ヒノキの風合いや美しさを身近に感じてもらえる家具の開発を開始。同じ思いを持つ5社(イマガワ、すえ木工、髙橋工芸、津山銘木、松永建材店)がつやま産業支援センターを通じて集まり、2021年、TSUYAMA FURNITURE(津山家具)が誕生しました。

◇針葉樹の魅力を引き出すデザイン
美作杉・美作桧の魅力である美しい木肌を生かすため、シンプルで優しい曲線、思わず触りたくなる形をテーマにしています。やわらかな雰囲気で、どんな空間にも自然に溶け込んでいきます。
家具の素材には、硬い広葉樹が使われることが多く、軟らかい針葉樹はあまり使われてきませんでした。津山家具では、木材同士の継ぎ方を工夫して耐久性を持たせています。傷が付いても、表面を削って修理し、何十年も使い続けることができます。長く使うことで色艶や風合いの変化も楽しめます。

◇輪を広げ、長く続けていきたい
未来に森林を残すためには、林業・製材・加工に携わる人とお客さんが、誰も損をせず豊かさでつながることが必要です。間伐や枝打ちが行き届いた良質な木材を適正な価格で入手し、無駄を出さない製材や端材まで活用する技術を高め、お客さんに喜んでもらえる製品づくりを続けていきます。
グッドデザイン賞の受賞は、津山の木材の品質と加工技術の高さ、森を守る取り組みを全国に知ってもらうきっかけになったと思います。市内のデザイナーや他の木材加工業者に加わってもらうなど、津山市全体に取り組みの輪を広げていきたいです。

■全国植樹祭にTSUYAMA FURNITUREが出展!
5月26日(日)にジップアリーナ岡山(岡山市)で開催される「第74回全国植樹祭」に出展し、全国にPRします。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU