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自治体の皆さまへ

私が生きる 私を生きる

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岡山県津山市

介護を必要としている人の自立支援と聞いて、どのような支援を思い浮かべますか。支援者として大切なことは何かを、関係職員が一年をかけて話し合ってきました。
出した答えは、本人が望むその先の人生を支え、寄り添う「私が生きる 私を生きる」を支援すること。「わたし」らしく、生きていくための自立支援の在り方について、一緒に考えてみませんか。

■自立支援っていったい何だろう?
・どんな支援ができるだろう?
・本人や家族と支援のイメージを共有できている?
・本人の「したいこと」や「生きがい」を支えることができている?
・そもそも自立支援とは?
・一番の理解者になれている?

■自立支援で大切なのは、「わたし」がしたいことを楽しみ、自分らしく生きるを支援すること
自分で選んだ服を着て、食べたいものを選び、好きなことを楽しんで、寝たい時間に眠りに就く。そんな自分で選んだ道を歩んできた人生。もし、病気やけがで、誰かの支援が必要になったとしても、今までと同じように、自分らしく生きることができる、そうありたいと思いませんか。
「自立支援」は、そんな気持ちを叶えられるようお手伝いすること。人生の最後まで、望む人生を歩み、望む暮らし、したいこと、する必要があることをできるように、寄り添っていく支援が、本人や家族にとって大事な事だと考えました。

■好きなことをいつまでも
今年92歳を迎え、市内にある自宅で生活のサポートを受けながら、好きなことを楽しみ、いきいきと暮らす渡辺さんに話を聞きました。

◇毎日の過ごし方は?
朝起きたら、お湯を沸かして一番茶と塩を仏壇に供えます。その後、ゆっくりと朝食を準備して、洗濯や掃除、庭の草取りなどをできる範囲でします。

◇普段の楽しみは?
本を読むことです。本を開くと時間を忘れてしまうほどで、眠る前に読み始めると、夜中の1時ごろまで読んでしまうこともあります。
それと、おしゃべりも大好きです。今でも学生時代の同級生や友人と、電話や食事会などを続けています。
毎週電話がかかってくる社会福祉協議会のさわやかテレホンも楽しみです。年に1回、テレホンの利用者とボランティアの親睦交流会があります。昔、小学校で、読み聞かせボランティアをしていたこともあったので、紙芝居を披露すると大変喜ばれます。図書館で紙芝居を選び、皆さんに聞いてもらうことはとても楽しいです。

◇生活で困っていることは?
年を重ね、歩くことが大変になってきました。ちょっとした油断で転ぶこともあるので、ごみ出しや家の掃除は、生活支援サポーターさんにお願いしています。手を上げる動きも関節が痛むので、高いところの物を取ったり、髪の毛を洗ったりすることが難しいです。

◇したいことが続けられる秘訣は?
いろいろな事に興味を持って、とにかくやってみることと、人とつながり楽しく話すことが大切だと思います。今後、助けが必要になることが増えても、自分のありたい姿をしっかり周りに相談しながら、毎日を楽しんでいきたいです。

■「やりたい」希望を「できる」笑顔に!
「膝は痛くても畑を続けたい」「車いすに乗っているけど旅行にいきたい」など、人によってしたいことはさまざまです。あなたが考える自分らしい生き方を、諦めるのではなく、実現できるよう、わたしたちと一緒に考えていきましょう!

◇相談先
・津山市地域包括支援センター(市役所1階)
【電話】23-1004
・高齢介護課(市役所1階11番窓口)
【電話】32-2070

問合せ:高齢介護課
【電話】32-2070

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