■質問事項 芦谷議員
コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)の運用状況について
▽質問要旨
コミュニティ・スクールは二十年前に小中学校にできた制度で、当初は一部の学校しか取り組んでいませんでしたが、平成二十九年の改訂とともに努力義務化されたことを境に、ほとんどの学校において採用されており、本村も同様です。
学校運営協議会制度は保護者や地域住民の意見を学校運営に反映し、地域と共にある学校づくりを実現するための仕組みであり、決して学校をチェックするための制度ではありません。その制度を活かすために次の3つの機能が与えられています。
(1)校長が作成する学校運営の基本方針を承認する
(2)学校運営に関する意見を教育委員会または校長に述べることができる
(3)教職員の任用に関して、教育委員会規則に定める事項について、教育委員会に意見を述べることができる
このような職務を担っていることを協議会委員はご存じでしょうか。また、上記の3点について協議する場をきちんと持っていますか。
▽答 関教育長
今年は七月二日に第一回の協議会を開いています。コミュニティ・スクールの意義と仕組みについて、文科省の図説をスクリーンに映し三つの機能を含め説明しています。また、西粟倉村の教育大綱と今年度スタートの教育振興基本計画の説明をしました。
そして、学校長、園長が令和六年度の学校園の運営の方針について、重点的な説明をさせていただいております。そのときに、丁寧に質疑についても受付け、承認をいただきました。
教育委員会としては、継続性を大事にし、人が替わり初めての委員にも丁寧に説明しているつもりです。
▽結 芦谷議員
私が話を聞いた委員からは、一人の方を除いて三つの機能のことは聞いていないと言われました。どんな任務をもっている組織なのか、今もよくわからないと言われた方が複数おられました。また、以前の学校評議員会の方が、校長先生との距離が近く何でも話ができたという声もありました。
学校運営協議会は「校長が作成する学校運営の基本的な方針の承認を通じ、地域住民等の意見を反映することで、校長を支え応援する役割を担っている」と文部科学省のホームページに書かれています。このことを学校の職員と保護者、学校運営協議会の委員にわかりやすく伝えることが必要です。
また、委員の声として「学校は子どもたちの声をきちんと聞いてくれない。前年度のやり方を引き継ごうとして、新しいアイデアを丁寧に聞いてくれない。成長のチャンスを活かしていない」という意見がありました。保護者、子ども達の気持ちを大切いする学校園であるよう、そしてそのための学校運営協議会であるように努めてほしい。
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