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議会だより 定例議会令和6年3月(4)

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岡山県西粟倉村

■質問事項 新田議員(3)
教員の働き方改革について

▽質問要旨
令和四年度に公立学校で精神疾患を理由に休職した教員が過去最多の六千五百三十九人、さらに公立小学校の教員採用試験競争率が五年連続で過去最低だったことを、山陽新聞(令和五年十二月二十三日)が報じています。この二つの事案に共通する要因として業務の多忙化が指摘されています。教員の精神疾患による休職率の高さや教員不足は、教育の質の低下を招く社会問題となっています。六月定例会では、校長の園長兼務に関わり無給での執務は、教員の働き方改革に大きく逆行するものであるという指摘に対し、教育長は「会議の委員になってもらっていますが、一切の給与は出ておりません」との答弁でした。教員を取り巻く社会的情勢をかんがみ、新たな判断をされることはないのか伺います。

▽答 関教育長
これまで村が策定する「子ども計画」や教育委員会が策定する「教育振興基本計画」など、子どもに関する高い専門知識と経験をお持ちの学校長に非常勤公務員として策定委員をお願いしてきました。西粟倉村は、夜に会議を開催することが多く、多大なご負担をお掛けしていたことだと思います。これまで村では、校長先生方に慣例的に報酬等の支払いはしておりませんでしたが、検討しました結果、他の委員と同様に報酬のお支払いをすることとしました。
また、小学校長が幼稚園長を兼務することについて、慣習的に無給でお願いしておりました。昨今の社会、経済情勢をかんがみ、また他市町村の状況を調査して、どうあるべきかを検討して参ります。

▽結 新田議員
校長が無給で園長を兼務する、教頭以下はそれによって無給で時間を無視した勤務をすることを是とする意識が芽生える。夜の幼稚園の会議、かなりあると思います。何か事が起これば園長が一番に説明責任を迫られ責任を負う。そういった要職であるにもかかわらず無給であることは、マイナスのアナウンスをしている、そして西粟倉に行けば園長を兼務させられるという西粟倉の古い体質を示していると思います。決してお金の問題ではありません。園長が決まることが第一ですけれども、働き方改革においてきちっと対応していることをアピールすることは必要なことかと思います。
教育大綱が新しく制定され、それに向けて学校教育の果たす役割は非常に大きなものがあります。教員も生き生きと、そして子どもたちとも共に学校をつくっていく、そういったことが必要です。ぜひ教員の働き方改革を進めていただきたいと思います。

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