文字サイズ
自治体の皆さまへ

議会だより 定例議会令和6年6月(4)

6/33

岡山県西粟倉村

■質問事項 新田議員(3)
人口減少問題について

▽質問要旨
子ども・子育て支援や人口の社会減を減らす取組は待ったなしです。知恵を絞り、予算を使って早急に取り組む必要があります。村長にうかがいます。
1、本村の人口減少問題に対する今後の戦略。
2、女性の立場からの村づくりを推進する「女性会議」の創設などを図ってはどうか。
子ども・子育て支援について教育長に伺います。
(1)県内の自治体で給食費の無償化が進んでいます。私は「給食費の実質無償化」を提案します。給食費を納入した保護者に「あわポ」を還元してはどうでしょうか。あわポは村内の事業所で使え、保護者にとっても事業者にとってもプラスではないかと考えるがいかがか。
(2)昨年九月議会一般質問において提案した大学等の入学に際し奨学金を交付し、一定の条件の下、その返還を免除する給付型奨学金の創設について、検討結果はいかがか。

▽答 青木村長
1、人口減少問題は、村にとって十数年来の最重要施策として取り組んできています。今後は、まずは生きがいの持てる多様な仕事づくりへのチャレンジ、そして安定した雇用とその雇用の循環を生み出せる将来性のある民間事業の創出、あるいは民間企業の誘致などを図りたいと考えています。
2、日本の法律、制度、仕組みは、男性中心の考え方が残っているのが現状です。女性人口の方が多いわけですから、村づくりに女性の意見を反映させた方がうまくいくという考え方は、説得力があります。村の現状を見ると、特にベンチャー創出の分野など既に女性が活躍する場面も多く、制限があるとは感じられません。ご提案の女性会議の創設は、女性の皆様から幅広くご意見をいただきながら必要あれば検討すべきと考えます。

▽答 関教育長
(1)国において、給食費を無償化し保護者の経済的負担の軽減を図る方向で方策が練られており、時期はそう遠くないと考えています。村では、国の動向も踏まえ、独自の無償化は選択せず、村内産の食材を使用することや、良質な食材提供によるアップする保護者負担分を一部補助する形を取っています。
(2)教育委員会としては、奨学金免除ではなく、村が好きだから帰ってきた、自分にできることがあるから村に住み続けたい、したいことがあるから村を選んだと、郷土愛を育む教育に引き続き取り組んでまいります。

▽結 新田議員
人口減少問題は、少子化というより少母化が問題です。母の願いは先頭を走ることではなく、ここで子どもを育てることができる安心感です。人口減少問題への施策は、正しいか間違いかといった二者選択ではなく、何に重きを置くかという施策の配分です。全国的に価値の高い今の施策は継続しながらも、子育て支援への配分を高めることが必要です。この村に暮らす全ての住人が、真にこの村の住人としてこれからも共に生きていく環境を整えられることを期待します。私も二元代表制の一員として、課題に対し提案を持って臨む姿勢です。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU