赤磐市には4つのエリア(山陽・赤坂・熊山・吉井)があり、それぞれに特色のある地層や地形が見られます。今回は6月~12月にかけて全6回で開催された「赤磐市地質資源公開講座」の開催結果をまとめました。
■公開講座とは?
公開講座は平成30年度から始まった市とNPO法人地球年代学ネットワーク(jGnet)の協働による地質資源(ジオ)活用事業の1つです。市の地質資源(あかいわのジオ)を観光・教育・農業・産業などに有効活用していくことを目的に、今年度はジオの基礎知識を学ぶ講演と討論を行いました。講師は地球史研究所所長の乙藤洋一郎さんとジオネット・マネジャーの先山徹さんが務め、全6回の参加者の合計は約200人でした。
■第1回(プロローグ)
あかいわのジオの全体像を解説し、それを活用するための2つのアイディアを提案しました。その1つは、ジオを人の生活の土台として様々な分野に役立てることを目的とする「ジオシティ構想」です。もう1つはジオを観光と教育に活用する「ジオツーリズム」の推進です。それらを実践する取り組みとして、市内でのジオツアーを計画し、さらに、ツアーガイドの養成を目指していることをお話ししました。
■第2回~第5回(各論)
市の4地域(吉井・赤坂・山陽・熊山)を順に巡って、それぞれのジオの特徴をお話ししました。吉井地域は「古生代ペルム紀と中生代三畳紀の地層」、赤坂地域は軽部小学校で見つかった「レキ岩とゆるぎ岩と砂川をつくった花崗岩」、山陽地域は「古代山陽道と備前国分寺跡」と「花崗岩と流紋岩をつくった大陸の時代のマグマ」、熊山地域は「熊山をつくった和気カルデラ火山と古地磁気の記録から熊山遺跡が作られた時代の考察」について解説をしました。
■第6回(まとめ)
「ジオツアーをするなら」をテーマとして、jGnetと参加者がグループに分かれジオツアーの候補地などを話し合い、模造紙に書き出しました。馬屋、桜が丘、熊山、竜天山、是里などが来年度のツアーの候補地にあがりました。初めての試みでしたが、参加いただいた皆さんの思いが伝わる会になりました。
令和6年度の公開講座は、ジオを巡るツアーを実施します。皆さんと一緒に、あかいわのジオの魅力とその活用方法について考えたいと思います。皆さんのご参加をお待ちしています。
■もっと知りたくなった人は、地球史研究所の先生に聞いてみよう!
質問先:地球史研究所(周匝)
【電話】956-3538(※外出中で不在のときもあります)
※「市ホームページ地質資源」と「特定非営利活動法人地球年代学ネットワーク」の二次元コードは本紙をご覧ください。
問合せ:政策推進課政策企画班
【電話】955-2692
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