近藤隆則 市長
石田芳生 議長
新しい年を迎えるにあたり、近藤隆則市長と石田芳生議長が令和6年について語り合いました。
(市長・議長)
謹んで年頭のご挨拶を申しあげます。
また、先日の能登半島地震により被災された皆様に心からお見舞い申しあげます。
(市長)発災から2日後の1月3日には救援物資を届けるために職員2名を石川県かほく市へ派遣しました。今後も被災状況が分かり次第、できる限りの支援を行ってまいります。
(議長)迅速な対応だったと思います。引き続き、被災された皆様に寄り添った対応をよろしくお願いします。
◆2023年を振り返って
(市長)新型コロナウイルスが感染症の5類に移行し、それまで止まっていた地域のイベントやさまざまな行事が復活し、まちに賑わいと活気が出てきたことをうれしく思う1年でした。
観光では、猫城主さんじゅーろーが在位5周年ということで記念式典がありましたし、吹屋では「ポケモンGO」とのコラボ企画、マスキングテープのイベントの効果などで順調に観光に来られる方が増えています。まちに人を呼び込む体制が整いはじめました。また、昨年は野球の世界大会・WBCで日本チームが優勝したことに関して、監督の栗山(くりやま)英樹(ひでき)さんが方谷さんの「盡己(じんこ)」という言葉を胸に刻みながらWBCを戦っておられたということで、市も応援メッセージを送らせていただきました。その後、直接お電話と直筆のお返事をいただき、方谷さんが繋いでくれたご縁に感謝する1年にもなりました。
(議長)議会では、議会報告会や市民との意見交換会を再開することができました。団体や市民の皆さんのご都合に合わせた議会報告会にしようと、現在建設中の有漢義務教育学校の運営団体の皆さん、市内の母親クラブにも声掛けをさせていただきました。
市議会議員は市民の代表と言われますが、各地域で核となってそれぞれのイベントなどで市民の皆さんと一緒に高梁を盛り上げたいという思いで、地域の一員としても活動させていただきました。
(市長)議会報告会について、多くの方に関心を持ってもらうために取り組みをされたというのは非常にありがたいことだと思います。議員という枠を超えて、コロナ後の地域をみんなで盛り上げていこうといろいろな活動をしていただき感謝しています。
◆人口減少への対策
(市長)これからは、いかに人口減少の割合を減らし、減少率を緩(ゆる)めていくことが求められます。今後、AI(人工知能)やICT(情報通信技術)の時代を迎えます。これまで人間がやっていたことをICTに置き換えていきながら、不自由なく生活できるまちのあり方を模索していく必要があると思います。
日本国内の年間出生数が80万人を下回り、高梁市では100人を切ってしまったという状況ですが、これを現実として受け止めなければなりません。ただ、その中で、例えばどこで暮らしても生まれ育った「高梁」をずっと心に想い、他の人に対して高梁の良さをしっかりアピールできるまちであり続けたいですし、子どもたちがその気持ちを持ち続けてくれるような教育や人づくりが必要だと思っています。
(議長)議会活動を通じて、出産施設や小児医療のこと、子育て政策、そして移住・定住のことなどについて複数の議員から質問や提案をさせていただいていますが、議場での話だけではなく、私たちが地域へ出て行って、具体的にどんなことがお困りなのかご意見をお聴きして、議会活動へ生かしていきたいと思います。
(市長)高梁市の人口は、子どもだけでなく65歳以上の方も減少しています。高齢者の方がお元気に暮らし、健康寿命を上げていくということも重要になります。そのために病気を予防し、日常生活の中で健康づくりができるようこれまで以上に地域が手を取り合い、コミュニティの力をもっともっと発揮して支え合っていく。そういうことを行政も一緒になって取り組んでいく必要があると思います。
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