みんなで目指す岩手の将来像のための「いわて県民計画(2019から2028)」。10の政策分野から、今回は「教育」の取り組みを紹介します。
■文芸活動の振興
問い:さまざまな文学作品が多く生まれている岩手。この文化をつないでいくために県はどんな取り組みをしているの?
答え:岩手ゆかりの作家との交流などを通じて、文学作品や創作活動を身近に感じてもらう取り組みをしています。
■文学の国いわて
石川啄木や宮沢賢治をはじめ、文化や文学、思想など多彩な分野で多くの優れた作家・研究者を輩出している岩手。近年でも、岩手ゆかりの作家が各文学賞を受賞し、県内の高校生が全国高等学校文芸コンクールで入賞するなど、「文学の国いわて」にふさわしい活躍が続いています。
○近年の岩手ゆかりの作家の作品(一例)
沼田真佑(ぬまたしんすけ)『影裏(えいり)』(第157回芥川賞)、若竹千佐子(わかたけちさこ)『おらおらでひとりいぐも』(第158回芥川賞)、くどうれいん『氷柱の声』(第165回芥川賞候補)、柚月裕子(ゆづきゆうこ)『ミカエルの鼓動』(第166回直木賞候補)、小砂川(こさがわ)チト『家庭用安心坑夫(かていようあんしんこうふ』『猿の戴冠式(たいかんしき』(第167・170回芥川賞候補)
■文学作品や創作活動に親しんでもらうために、岩手ゆかりの作家のお話を聞く「講演会」と高校生を対象にした「文学交流会」を2023年12月に開催しました。
○文学の魅力や小説の裏話を楽しくトーク 文学の国いわて講演会
宮沢賢治の生涯を父・政次郎(まさじろう)の視点から描いた作品『銀河鉄道の父』で、第158回直木賞を受賞した作家・門井慶喜(かどいよしのぶ)さんを講師に招き、講演会を開催。前半は、作家になるまでのお話や文学の面白さ、文学によって広がる世界などについてお話しいただき、後半は担当編集者である講談社の小林龍之(こばやしたつゆき)さんも参加。『銀河鉄道の父』の制作エピソードや編集者の役割など、門井さんと楽しいトークを展開しました。
写真があります。
講師の作家・門井慶喜さん(左)と講談社の担当編集者・小林龍之さん(右)
本が置かれたテーブルの両側に門井さんと小林さんが着席しています。門井さんが手ぶりを交えながら話しています。
写真終わり。
※写真は本紙またはPDF版をご覧ください。
○作家が高校生に小説の書き方を指南! 文学の国いわて塾(文学交流会)
この塾は、小説を書くことに興味を持つ高校生たちが、作家から指導を受けられる貴重な機会です。講師に招いたのは、岩手在住の作家・綿世景(わたせけい)さん。作家として活躍するまでの道のりや創作への想いを伺った後、参加者が「秘密」をテーマに事前に作成してきた小説について、添削指導を受けました。小説の軸の作り方、プロットの組み立て方など技術的なことも話題に上り、高校生たちは創作意欲を高めていました。
写真があります。
参加した高校生たちと講師を務めた作家の綿世景さん(前列中央)
10名の高校生たちと綿世さんが二列に並んでいます。中央に綿世さんが座っています。
写真終わり。
※写真は本紙またはPDF版をご覧ください。
すでに知っているストーリーや読んだことのある作品でも、読むごとに新たな発見があります。さまざまな作品に触れて、世界を広げてみましょう。
講演会の様子は動画で見ることができますの[二次元コード]があります。
※二次元コードは本紙またはPDF版をご覧ください。
お問い合わせ:県庁文化振興課
【電話】019-629-6286
<この記事についてアンケートにご協力ください。>