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【特集2】6月29日は「平泉世界遺産の日」です もっと知ろう!ひらいずみ遺産(1)

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岩手県

2024年、中尊寺金色堂が建立900年を迎え、国内外から注目を集めています。
奥州藤原氏によって平泉に築かれた仏堂や庭園は、この世における仏国土(浄土)の表現として「顕著な普遍的価値」をもつものと認められ、2011年6月29日に世界遺産に登録されました。
かけがえのない世界遺産「平泉」を確実に守り伝える取り組みを進めるため、県はこの日を「平泉世界遺産の日」と条例で定めています。
また、世界遺産「平泉」と「平泉」をより深く理解する上で特に重要な遺跡を「ひらいずみ遺産」として、その価値や魅力がさらに高まるよう取り組んでいます。「ひらいずみ遺産」への理解を深め、みんなで未来へ受け継いでいきましょう。

■10の資産で構成する「ひらいずみ遺産」
「ひらいずみ遺産」は、世界遺産「平泉」の構成資産(中尊寺、毛越寺、無量光院跡、観自在王院跡、金鶏山)と、「平泉」をより深く理解する上で欠くことのできない関連資産(柳之御所遺跡、達谷窟、骨寺村荘園遺跡、白鳥舘遺跡、長者ケ原廃寺跡)で構成されています。
県と一関市、奥州市、平泉町は、関係機関と連携し、歴史的価値の高い遺産の保存と活用に取り組んでいます。

《世界遺産の構成資産》
○中尊寺(中尊寺)
奥州藤原氏初代清衡によって建立された国宝指定「金色堂」をはじめとした寺院で、奥州藤原氏の残した3000点余りの文化財を今に伝えています。

○毛越寺(もうつうじ)
奥州藤原氏二代基衡及び三代秀衡が壮大な伽藍(がらん)を再興した寺院で、美しい庭園と伽藍遺構が残り、国の「特別史跡」「特別名勝」の二重の指定を受けています。

○無量光院跡(むりょうこういんあと)
奥州藤原氏三代秀衡が宇治平等院の鳳凰堂を模して建立した寺院跡です。遺跡は水田化しましたが、往時の景観に戻すため、現在史跡整備を進めています。

○観自在王院跡(かんじざいおういんあと)
奥州藤原氏二代基衡の妻が建立した寺院跡です。大小二棟の阿弥陀堂跡の前面には昭和期に整備された舞鶴が池を中心に庭園空間が広がっています。

○金鶏山(きんけいさん)
奥州藤原氏が山頂に経塚を築いた信仰の山で、平泉のまちづくりの基準となりました。平泉を守るため雌雄一対(しゆういっつい)の黄金の鶏を埋めた伝承が残されています。

《関連資産》
○柳之御所遺跡(やなぎのごしょいせき)
奥州藤原氏の政庁・居館「平泉館(ひらいずみのたち)」と考えられています。大規模な堀と園池、建物跡が広大な敷地に整備され、平泉を築いた奥州藤原氏の権威と財力を伝えています。

○達谷窟(たっこくのいわや)
坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が、蝦夷征伐(えぞせいばつ)の戦勝祈願として801年に清水寺を模して建立した毘沙門堂は懸け造りのお堂として、日本随一の規模を誇ります。

○骨寺村荘園遺跡(ほねでらうらしょうえんいせき)
中尊寺に現存する「陸奥国骨寺村絵図(むつのくにほねでらむらえず)」にほぼ近い形で現在も中世の面影をとどめている、全国的にも貴重な荘園遺跡です。

○白鳥舘遺跡(しらとりたていせき)
北上川の川湊(かわみなと)として平泉の繁栄を支えた遺跡であり、中世を通じて利用されました。遺跡には堀や曲輪(くるわ)など15世紀の城館跡(じょうかんあと)の姿がよく残されています。

○長者ケ原廃寺跡(ちょうじゃがはらはいじあと)
100m四方を囲む築地塀の内部に本堂と塔、南門などを備えた11世紀の寺院跡です。関山丘陵(かんざんきゅうりょう)にあった「衣関(ころものせき)」に関連する寺院とも考えられています。

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