■少年時代から抱いてきた思いを形に 硬式テニスを広め、選手を育てたい
テニスとの出合いは中学時代。友人からの誘いで軟式に打ち込みました。当時から「硬式に興味があった」というものの、プレーできる場所がほとんどなく、高校でも軟式を続け、大学で念願だった硬式に転向しました。卒業後は日本体育大学大学院に進み、トレーニング科学を学びながら指導者として活動。修了後は関東地方のテニススクールなどでプロ選手やパラリンピック代表選手、ジュニアらの指導に当たりました。
これらの実績を引っ提げ、令和2年に帰郷。翌年にはジュニア向けのアカデミーを創設し、子供たちが硬式テニスでプロを目指せるような環境づくりに励んでいます。現在はシニア向けや夜間教室も開講し、全世代の健康づくりに携わっています。
指導するジュニア世代は主に小学生50人ほどで、楽しみながら上達を目指しています。「硬式テニスが始められる場所が一関にもあることをもっと知ってほしいし、全国大会を目指せるような選手を育てたい」とやりがいを持って競技の裾野拡大に努めています。
▽いちのせきテニスアカデミー代表
村上弘平(むらかみ・こうへい)さん 33(一関)
Profile
平成2年、一関市三関生まれ。硬式テニスの普及、選手の育成・強化のため、プロ選手らへの指導経験を生かし、子供から大人までコーチングに取り組む。レパートリー豊かなパスタを作って気分転換するのが趣味の一つ。
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