■農作物を守るために!
水稲をはじめとした農作物の作付けの時期になりました。大切に育てた農作物が被害に遭わないよう対策を行い、鳥獣から農作物を守りましょう。
●大型獣の出没が増加 懸念される被害拡大
令和5年度は、全国的にクマが例年以上に出没しました。
市でも、出没情報が過去最多を記録し、民家付近に出没したクマに保管していた米や庭の柿を食べられるなどの被害が出ました。
また、ニホンジカやイノシシの被害が増加しており、特にイノシシは田畑を荒らすほか、道路の路肩やため池の堤体まで掘り起こすなど、重大な災害につながることも懸念されます。
●捕獲などの対策を推進
市や関係機関で構成する「一関市鳥獣被害防止対策協議会」は、これまで有害鳥獣の捕獲や電気柵設置などの対策を進めてきました。
令和4年度には過去最多となる217頭のイノシシと939頭のニホンジカを捕獲しました。
一方、市西部での出没が顕著だったイノシシは、市東部でもたびたび目撃されるなど、その生息範囲は拡大しており、これまで以上に効果的な対策が求められます。
●寄せ付けない環境づくりが必要に
鳥獣による被害が拡大する原因の一つに、人間と自然とのすみ分けが変わることによる環境の変化が挙げられます。
そのため、捕獲や防除に加え、「鳥獣を寄せ付けない」環境をつくる対策が必要になります。
市は、これらの対策を地域ぐるみで複合的に取り組むことを推進しています。
地域で出没する鳥獣やその被害について情報を集め、正しい対策を行いましょう。
▽農作物被害額と捕獲数
■正しくしる「情報把握」
鳥獣によって活動する場所や食べ物に違いがあり、被害の内容や対策の方法も変わります。「鳥獣がどこから来ているのか」「どうしてここに被害があるのか」「どんな対策をすればいいのか」など、鳥獣被害について情報を把握し、対策につなげましょう。
●正しい対策を知る
「イノシシが好む野菜」「ニホンジカに有効な電気柵の張り方」など、鳥獣の生態や被害対策の知識を身に付け、正しい対策を行うことが大切です。
集落からの要望に応じて、市職員による制度などについての出前講座や専門的知見のある講師の紹介も行っています。詳しくは、本庁林政推進課または各支所産業建設課に連絡してください。
●被害を把握する
市は、3人の鳥獣被害防止協力員を配置し、市内全域の鳥獣被害発生に対応できるようにしています。
被害対策の方法をアドバイスしたり、現地に出向いて被害確認を行ったりします。農作物が鳥獣の被害に遭ったときは、本庁林政推進課または各支所産業建設課に連絡してください。
問い合わせ先:
〔鳥獣被害対策〕
本庁林政推進課【電話】21-8438
〔中山間地域等直接支払交付金〕
本庁農政推進課【電話】21-8421
〔多面的機能支払交付金〕
本庁農政推進課【電話】21-8434
農林整備課(建設農林センター)【電話】53-3975
〔各支所産業建設課〕(鳥獣被害対策・中山間交付金)
花泉【電話】82-2908
大東【電話】72-4081
千厩【電話】53-3962
東山【電話】47-4523
室根【電話】64-3806
川崎【電話】43-3601
藤沢【電話】63-5317
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