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自治体の皆さまへ

〔特集〕1世紀を超えて成長し続ける 図書館をひもとく(1)

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岩手県一関市

■あなたにとって図書館はどんな場所ですか?
「あの探偵シリーズを全部読みたい」
「テスト前に集中して勉強したい」
「ワンオペ育児の息抜きのために」
「ぼんやり本を眺めて過ごしたい…」
さまざまな情報や居場所を求めて多くの人が集まる図書館は誰にでも開かれた大切な文化の拠点です。
この地に「図書館」が誕生して1世紀以上。
地域に合わせて、もっと楽しく時代とともに、より便利に日々成長する市立図書館をひもときます。
本好きの人も、あまり読まない人も、近くの図書館に出掛けてみませんか。

■図書館はこんな場所~個性いろいろ 市内に8館
市立図書館は地域ごとに全部で8館あり、全ての館を誰でも利用できます。
それぞれの地域に合わせて運営されている各館の特徴を紹介します。

▽川崎図書館~先進的な取り組みで地域の拠点に
幅広い年代の人たちが交流できる場所になっています!(今野晴菜(はるな)主任司書)
本屋がなかった旧川崎村に平成10年に開館した川崎図書館は、当初からコミックなどを導入するなど、現在の中央館(一関図書館)にもつながる先駆的な取り組みを進めてきました。フロア中央には北上川の交通の要衝として発達した川崎地域の歴史にちなみ、船を模した雑誌書架と閲覧席を配置しているほか、高い天井と柱がないことで開放感のある空間となっています。
目標とするのは、赤ちゃんから高齢者まで気軽に利用できる開かれた図書館。併設の川崎市民センターや地元小中学校との連携にも力を入れており、文化と学習、情報の拠点、地域間交流の場所となれるような環境づくりに努めています。

▽一関図書館~蔵書38万冊を誇るマルチプレーヤー
書架の間を歩けば、偶然の一冊との出合いがあるかも!(平石千明(ちあき)主任司書)
市立図書館全館合わせた蔵書冊数は、約98万5千冊で、全国の同規模自治体(10万人以上15万人未満)のうち、令和4、5年度に2年連続で1位となりました。中でも一関図書館は、最も多い約38万冊の蔵書冊数を誇ります。県南地域の中核的な図書館を目指していて、医療系など専門的な本もそろえるようにしています。8館の中では「一関図書館に行けば何とかなる」と思ってもらえる、マルチプレーヤー的な役割を担っています。
「おはなし会」では本を借りたりお話を聞いたりするだけではなく、集まった人たちの横のつながりもできています。また、学習スペースも人気。気軽に足を運んでください。

●司書が紹介 わが館の推しポイント
▽花泉図書館~植物関連にこだわり!
花籠をモチーフにした市民憩いの場「ウッドホール」がシンボルです。植物関連のイベントを多数開催しています。(森美沙希(みさき)主事兼司書)

▽大東図書館~児童室がゆったり広々!
たくさんの本の中から選べる広々とした児童室が自慢です。移動図書館車なぎさ号も長年地域に愛されています。(加藤夏海(なつみ)主事兼司書)

▽千厩図書館~ミニシアターありますよ!
映画会やCDコンサートなどに使用できるミニシアターが自慢です。司書による読み聞かせも来館者に好評です。(阿部沙喜(さき)主任司書)

▽東山図書館~宮沢賢治と鉱物に関する本が充実!
大きな窓と木の香りが魅力で、宮沢賢治と鉱物など東山に縁のある本を多く所蔵。職員お手製のPOP(本の紹介カード)が人気です。(舛屋藍(あい)主任司書)

▽室根図書館~POPコンテストやってます!
読んで心に残った本を紹介する「おすすめ本POPコンテスト」を行っており、小学生から大人まで参加できます。(伊藤和代(かずよ)館長補佐)

▽藤沢図書館~縄文イベントで盛り上げます!
縄文関連のイベントを展開。連携企画展、小中学校での個人貸し出しやブックトークなどの館外サービスにも力を入れています。(菊地繭美(まゆみ)館長補佐)

●利用者Voice 図書館は私の書斎
週3回は図書館に通うほど本が好き。自分では手に取らないような本も、新聞や子供たちから教えてもらって読んでみる。そうすると自分の世界が広がります。図書館は「私の書斎」。居心地が良くて、ゆっくり過ごせる場所なので本当に最高です。
橋本温子(あつこ)さん(64)川崎 主婦

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