9月は防災月間。市でも8月30日から9月8日までを防災週間とし、自主的な訓練を呼びかけました。
期間中、市内のさまざまな団体や学校で防災への取り組みが行われました。抜粋して取り組みを紹介します。
■8月30日 防災デー(防災訓練) 小久慈保育園
小久慈保育園が、毎年行っている防災訓練に合わせて防災デーを開催しました。強い地震が発生したことを想定し、避難を実施。電気や水が使えないとどうなるのかを確認し、電気を付けず、節水した1日を園で過ごしました。段ボールベットやテントの組み立てにも挑戦。年長児はテントの中での昼寝を体験しました。給食には非常時に使う可能性のある紙皿や割り箸を使用。おにぎりや豚汁などの防災食を食べました。
上戸鎖聖恩(しおん)さんは「テントの中で眠るのがドキドキしました」と感想を述べました。
■8月31日 霜畑自主防災会防災訓練 霜畑自主防災会
霜畑自主防災会が、地域住民の防災意識を高めるために炊き出し訓練を開催。住民15人が参加し、炊飯器を使った炊き出しやポリ袋調理を行いました。ポリ袋調理ではオムレツや味噌汁を調理。防災対策官の講話で、災害や避難の情報収集の方法や避難を行動に移すきっかけとなる避難スイッチなどを学習しました。
会長の鹿糠信夫さんは「昨年自主防災会を結成して、まだ始動したばかりですが、地域で一体となって進んでいきたいです」と決意を新たにしました。
■9月3日 簡易テント組み立て講習 ピンポングループ夢の会
卓球サークルピンポングループ夢の会のメンバー16人が簡易テントの組み立て講習を実施。サークルの活動場所である小久慈市民センターは避難所に指定されています。サークル活動中に災害が発生した場合、避難行動は必要ありませんが、避難所でいち早く過ごせるようにテントの設営体験を実施しました。
自宅や外出先で被災した場合は早めの避難行動と、避難の際は体験を生かし出来ることは手伝いましょうと締めくくりました。(広報リポーター大久保)
■9月3日 活動中の緊急避難訓練 久慈JVC
小学生の男子バレーボールチーム、久慈JVCが避難訓練を実施しました。久慈小学校での練習中に大地震に伴う大津波警報が発令されたことを想定。児童7人は保護者の誘導のもと、最寄りの避難目標地点まで夜の道を歩いて移動しました。避難後には、災害時に避難先が変わることや活動場所別の避難先を確認。
長内小学校4年生の髙安泰杜(たいと)さんは「久慈小学校からの避難先は訓練まで知りませんでした。練習中に災害が起きることもあるので、経験できて良かったです」と表情を引き締めました。
■9月5、6日 災害を想定した実習 久慈東高等学校食物系列
久慈東高等学校食物系列の3年生9人が、災害を想定した実習を行いました。
避難所運営ゲームHUGを使って、避難所運営を体験。停電や断水している状況を想定し、限られた食材からメニューを考え調理しました。水が限られていることから、ポリ袋のまま盛り付け、洗い物を減らす工夫をして配膳しました。
髙田拓実さんは「状況を共有して調理することが大変でした。学んだことを共有し、率先して調理できるようにしたいです」と意気込みを語りました。
■9月11日 避難訓練 久慈中学校野球部
久慈中学校の野球部14人が避難訓練を実施。練習中に大きな地震が起きたことを想定し、避難場所の久慈東高等学校まで避難しました。久慈中学校は毎年避難訓練を行っていますが、避難確保計画を改定し、避難経路の変更後初めての訓練。30分の避難目標の中、グラウンドから動き出してから約8分で避難を完了しました。
蒲野心(しん)さんは「変更前より避難経路の距離は伸びましたが、時間は思ったより伸びなかったので、実際に起きた時にも落ち着いて避難できることが確認できました」と感想を述べました。
■9月13日 ハザードマップを使用した授業 大川目小学校4年生
大川目小学校が防災ハザードマップを使用した授業を実施。自然災害が起きたときに自分たちにできることをテーマに、非常持ち出し品と備蓄品のどちらかを選んで調べました。児童は自宅から持ってきたハザードマップに記載されている持ち出し品や備蓄品などから、災害時に自分や家族に必要になるものを考えました。
塚原麻実先生は「防災期間に合わせてハザードマップに触れる機会を作りました。子どもたちに住んでいる町のことを知ってほしいと思います」と思いを語りました。
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