消防団は、各市町村に設置される消防機関です。団員は、本業を持ちながら活動をしている人が多く、緊急時にはいち早く現場に駆け付け初動対応を行うなど、防災に欠かせない役割りを担っています。
■自らの地域を守る
久慈市には、地区ごとに20分団に分かれ、現在約660人が所属。火災の初期消火や水害時の対応、行方不明者の捜索などの緊急対応、平時の訓練や防火の啓発など、地域に密着したさまざまな活動を行っています。
地域の人が安心して頼れる消防団は、無くてはならない大切な存在ですが、現在消防団員のなり手が不足しています。住民の安心・安全のため、ぜひあなたのチカラをお貸しください!
■団員を募集します
消防団員を随時受け付けています。団の活動に興味がある人や入団希望者は、お住いの地区の消防団員や防災危機管理課に問い合わせください。
入団資格:年齢18歳以上の健康な人で、市内に居住または勤務している人
報酬:
(1)年間…年36500円階級に応じて昇給制度があります
(2)災害時出動…活動時間に応じて2500円~8000円
(3)平時の訓練…活動時間に応じて1000円~5000円
(4)退職報奨金…階級や勤務年数に応じて、条例の定めにより支給
保障制度:
(1)消防団公務災害補償制度…団員が公務上の災害を受けた場合、団員または遺族に対し、災害によって生じた損害を保障します
(2)消防団等福祉共済制度…けがでの通院や7日以上の入院なども給付の対象。遺族援護金や弔慰金などの共済制度もあります
■INTERVIEW
私は消防設備関連の仕事をしています。入団のきっかけは、仕事のお客さんから声を掛けていただいたことです。消防団の活動が仕事にも生かせると思い、昨年の11月に入団を決意しました。
消防団は、消火活動や避難誘導、火災予防の啓発活動など、さまざまな活動を行っています。今後は自分の知識を生かし、地域のために頑張ります。
久慈消防団本部 高屋敷星七(せな)さん
消防団員は、昼夜を問わず、地域防災力の要として、住民の生命や財産などを守るため、日々活動を続けています。
近年は、全国各地でさまざまな災害による被害が発生。消防団に求められる役割も多様化しています。
災害はいつ起こるかわかりません。今こそ「自らの地域は自らで守る」という精神に基づき、我々とともに家族や地域を守っていただける人が一人でも増えることを願っています。
久慈市消防団 廣崎康一団長
■災害に備える
地震や津波・大雨など、災害は、いつ私たちを襲ってくるか分かりません。万が一に備え、自分たちにできる対策をしましょう。
▼家屋を確認しよう
▽家財を支える
家具の転倒や窓ガラスの破片などによる被害を防ぐため、家具の固定や、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼りましょう
▽耐震の確認
自宅の耐震診断や耐震補強を行い、大地震による倒壊を防ぎましょう。市では、昭和56年5月以前に着工された木造住宅の、耐震診断や耐震改修工事に対する補助を行っています。
詳しくは、建設企画課にお問合せください。
▼日ごろの備え
▽非常持出品・備蓄品の確認
準備する物品は、久慈市総合防災ハザードマップ74ページを参考にしてください。
非常持出品:避難する時に持ち出すものです。避難先までの移動中にも両手が使えるよう、リュックサックなどの背負えるものに入れましょう。
備蓄品:災害直後から混乱が収まるまでに必要なものです。3日~1週間程度備蓄しておくと良いでしょう。
▼大きな揺れを感じたら
まず頭や首を守り、机の下などに入って身を守ります。
強い揺れや、弱くても長い揺れを感じたら、津波に備え30分以内に高台を目指しましょう。
避難所や避難目標地点など、詳しくは久慈市総合防災ハザードマップやHPを確認ください。
問合せ:防災危機管理課
【電話】52-2173
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