■取り組み内容を広く発信
9月27日、学校公開研究会を町内の小・中学校と住田町役場を会場に開催しました。
この会は、これまでの成果や途中経過を県内外の教育関係者に公開し、さらなる研究実践に活かそうと開催したものです。
◇世田米小学校
1年生は、学校の周りや種山ヶ原の自然の観察などを通じて、自然の様子や四季の変化を感じる学習に取り組んでいます。
この日は、種山ヶ原に行って発見したことなどを発表し合いました。
また、4年生は気仙川が自分たちにとってどのような存在か理解することを通じて、地域の良さに気付くための学習をしています。
この日は、気仙川に関わる人、もの、自然について話し合い、気仙川と地域の良さに気付くための授業が行われました。
◇有住小学校
3年生は、今まで地域に向けていた視点を町全体へと移し、自分の地域や町への愛着心を高める学習に取り組んでいます。
この日は、自身の発表に対する同級生からのアドバイスをもとに相手に伝わりやすい発表をするために何が必要かを考える授業が行われました。
5年生は、東日本大震災津波の被害状況や復興の様子、町が果たした役割について、児童が主体的に学習に取り組んでいます。
この日は、ゲストティーチャーからの学びも取り入れながら、学習課題を解決しようとする授業が行われました。
◇住田中学校
各学年で町の魅力発信やより良い町にしていくために、地域への理解を深めながら地域課題の解決策を根拠や理由を明確にして提案しようと学習に取り組んでいます。
この日は「権現様の魅力発信」「住田町の人口はどうしたら増えていくのか」など各々の研究テーマについて、グループワークや地域の方からの話を聞きながら、学びを深めていました。
◇住田高等学校
2・3年生は、自分の興味や関心事から地域課題の解決策を考え、実践、検証することを繰り返し、理想とする未来の地域へ近づけるため活動しています。
この日は、町民ホールと交流プラザを会場に生徒による会の進行のもと、「住田の道路がキレイで安心な道になるまで」「住田の木造建築物について知ってもらう」など各自のテーマについて取り組んできたこれまでの内容を、多くの聴衆者に向けて発表しました。
■「地域創造学」の今後について
研究開発学校としての指定は本年度が最終年度となりますが、次年度以降も本町の教育の大きな特徴でもある「地域創造学」は継続していきます。
今後も児童生徒の社会的実践力を育み、地域を担う人材育成、地域の活性化につなげていくことを目標とし、来年度以降も教育委員会と町内の小中高校の4校が連携しながら取り組んでいきます。
特にも、地域の方には、児童生徒のプロジェクトへの助言や取り組みについてさまざまな協力をいただいてきましたが、これからも学校だけでなく、地域とも連携してよりよい教育環境の実現に取り組んでいき、地域全体で住田の将来を担う子どもを育てていくため、引き続きご理解とご協力をよろしくお願いします。
問い合わせ:教育委員会 学校教育係
【電話】46-3863
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