県は11月6日、中野地区の山林で、本町初のナラ枯れ被害が確認されたと発表しました。
■ナラ枯れとは…
「ナラ枯れ」は、ナラ類の樹木を枯らす「樹木の伝染病」です。ナラ菌と呼ばれるカビの仲間が病原菌で、昆虫のカシノナガキクイムシ(以下「カシナガ」という)を媒介して広がります。
カシナガは、ナラ類に飛来して穿入し、ナラ菌を感染させます。感染した木は、幹の内部が黒褐色に変色し、水分が上昇しなくなり、急速に枯れてしまいます。
■被害木の特徴は?…
ナラ枯れの被害木の特徴は
・真夏から夏の終わりにかけて急に葉が枯れ、茶色や赤茶色になる
・幹にはカシナガが穿入した直径2ミリほどの穴がたくさんある
・穿入した穴から大量のフラス(木くずと虫の排泄物が混じったもの)が出て、根元や樹皮に堆積します。
■ナラ枯れを防ぐには…
早期発見、早期防除が最も重要ですが、被害が拡大すると防除が困難になります。また、森林の若返りにより、被害を受けにくい森林づくりも効果があるほか、「くん蒸」と呼ばれる防除をカシナガの羽化前に実施し、個体数を減らす防除方法もあります。
■町では…
現在確認されている被害木の防除を行うほか、パトロールなどにより、被害木の早期発見につなげます。また、森林所有者などからの情報提供も必要となりますので、発見したときは農林課(大野庁舎、【電話】77-2113)までご連絡ください。
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