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令和6年度 町の施政方針

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岩手県洋野町

3月町議会定例会で岡本正善町長が述べた町の将来像「海と高原の牧場 絆をつなぎ 輝く未来を拓くまち」の実現に向けた、令和6年度の町の施政方針の概要を紹介します。

■人口減少対策へオール洋野で取り組む
喫緊かつ最重要課題である人口減少対策について、全職員一丸となって取り組みを進め、町民皆さまと情報共有を図りながら、オール洋野による実効ある諸施策の展開に努めます。
また、加速する少子高齢化に対する福祉施策の一層の推進と持続可能な農林水産業のさらなる振興に全力で取り組むとともに、巨大地震に備えた防災対策に注力し、町民皆さまが安心と希望を持って生活できるまちづくりに専心取り組む決意です。

■人とモノがつながる産業のまちづくり
酪農および肉用牛の振興を図るため、家畜保護施設の利用促進に努めるとともに、預託放牧に要する経費の支援を行うなど、畜産農家の経営安定を図ります。
森林環境譲与税を活用し、国・県の森林整備事業への嵩上げ補助や広葉樹林の整備を促進する「森林づくり事業」の創設やナラ枯れ被害対策を強化し、原木しいたけや木炭の生産振興を図ります。
水産業の新規就業者を継続して支援するほか、町ブルーカーボン増殖協議会をはじめとした関係機関と連携し、増殖溝周辺の藻場の創出・保全に取り組み、持続的な発展を推進します。
観光地域づくり法人としての「洋野町版DMO」の設立により、マーケティング調査・分析に基づいたプロモーション活動や着地型観光ツアーの開発などを実施します。

■住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくり
人口減少対策として「人口減少対策係」を配置するとともに、「町人口減少対策本部」を設置するなど、全職員一丸となって取り組みを進めます。
「町こども家庭センター」を設置し、全ての妊産婦や子育て世帯などへの、効果的で切れ目のない一体的な支援の充実を図るとともに、結婚・出産に結びつく支援の実施のほか、第1子からの保育料、副食費および小中学生の学校給食費の無償化を実施します。
乳幼児から高齢者までが健康で生きがいのある生活を送るための支援体制として、保健・福祉が一体となった「町健康・福祉総合センター(仮称)」の整備に向けて具体的な検討を進めます。
介護が必要になっても住み続けられるまちづくりのに向けて、住まいの確保のほか、医療・介護の基盤整備を進めます。

■恵まれた自然を活かし守るまちづくり
「2050年二酸化炭素排出量実質ゼロ」の目標達成に向け、「町地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」を策定し、町民や事業所と連携しながらCO²排出量削減に取り組みます。
町民皆さまの理解を得ながら、地域資源を生かした太陽光発電や風力発電の導入を進めるとともに、一般家庭や事業所を対象に実施している太陽光発電設備等に対する再生可能エネルギー活用設備設置奨励金の対象に、新たに電気自動車(EV車)購入費を対象に加え、温室効果ガス排出量の低減に取り組みます。
町ブルーカーボン増殖協議会など関係機関と連携して、本町沿岸部の増殖溝周辺における「Jブルークレジット(R)」の認証に取り組み、クレジットを有効活用し、藻場の創出・保全活動により、脱炭素社会の実現に取り組みます。

■安全でだれもが快適に暮らすまちづくり
「町営住宅等長寿命化計画」に基づき、町営住宅の計画的な改修と適正な維持管理に努めます。
移住者支援として、「空き家バンク制度」の活用などによる住宅の確保を進めるほか、新たな定住促進団地の整備についても検討を進めます。
三陸沿岸道路「洋野種市インターチェンジ」のフル化整備の早期完成をはじめ、国道および主要地方道の整備について、引き続き関係機関に働き掛けます。
新たに設立する洋野町版DMOの観光拠点機能を持ち合わせたJR種市駅舎の施設整備に取り組み、関係機関と連携し、公共交通機関の利用促進と持続可能な路線維持に向けた対策に取り組みます。
消防団員の処遇改善のほか、新たに消防団活動運営費補助金を創設し、団員の確保と消防力の充実強化を図ります。

■人と人との絆を紡ぐまちづくり
地域コミュニティ・協働によるまちづくり推進のため、町まちづくり基本条例に掲げる「町民が主役のまちづくり」に向けた活動体制の整備を図るとともに、「地域づくり交付金」や「みんなのまちづくり支援事業」などの実施により、町民の主体的な地域コミュニティ活動を引き続き支援します。
地域おこし協力隊については、隊員と連携して、町内民間企業の新たな取り組みや、新たな事業展開につながるように民間企業受入型による募集を進め、町外出身者からの視点を取り入れた地域振興の一層の推進に努めます。

■次世代へつなぐ自立したまちづくり
持続可能な行財政運営・地域経営の推進について、計画的な財源の確保・配分に努めるとともに、身の丈に合った財政運営、財産の有効活用と適正管理に努めます。
種市庁舎と大野庁舎の外壁や、屋上防水改修等を実施し、長期的な視点でのコスト削減のため、長寿命化を図ります。
「公有財産の利活用に関する基本方針」に基づき、柔軟な発想と経営ノウハウを有する民間事業者から企画提案を募集し、未利用公有財産の売却や貸付を積極的に進めます。
洋野町・浦幌町友好の町絆協定の締結から10年を迎えることから、両町相互の信頼と理解をさらに深めることを目的に「同協定10周年記念事業補助金」を創設し、両町民の交流を促進し、友好関係の発展を図ります。

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