■「消滅?この町が?」突きつけられた衝撃的な現実
まだ記憶に新しい人もいるのではないだろうか。今年の4月に突きつけられた衝撃的な現実ー
○「消滅可能性自治体」
これは有識者でつくる人口戦略会議が公表した分析結果で、「消滅可能性自治体」に該当したのは県内全33市町村のうち、本町を含む26の市町村。
分析結果では、子どもを産む中心世代の20~39歳の若年女性の人口が、2020年からの30年で50パーセント以上減少する自治体を「消滅可能性自治体」と定義。本町は、若年女性の減少率が75・4パーセントで県内ワースト2位という結果でした。
特集「ヒロノのミライ」では、町の今と「ミライ」を3回にわたって連載します。今月は町の現状を共有するため、データを交えてお届けします。
■データで見るヒロノのミライ
○まちの今を知る
町の人口について考えたことはありますか?
今はどれくらい?10年後は?20年後は?
ここでは、町のこれまでの人口推移と予測データを見ていきます。下の表1は2010年から2020年までの人口推移と、国立社会保障・人口問題研究所(以下、社人研という)による2050年までの推計を示したものです。平成25年と令和5年の推計を比較すると、人口が加速度的に減少することが分かります。
(表1)町の人口推移と2050年までの推計
・平成22年(2010)の総人口および、令和5年社人研推計の令和2年(2020)までは、国勢調査より作成
・平成25年推計の、平成27年(2015)以降の総人口および令和5年推計の令和7年(2025)以降の総人口は、社人研推計より作成
■町の人口推移
町の人口は、昭和50年(1975年)国勢調査の2万4534人(旧種市町と旧大野村の合計)から現在に至るまで減少し続けており、今後もこの傾向は続くと見込まれています。
人口減少から増加に転じることは難しく、減少するペースをどれだけ緩やかにできるかが求められます。
今のまま人口減少が続いた場合、道路や公共施設の維持管理に支障をきたすなど、行政サービスの低下を招く可能性があります。次ページでは、人口減少の現状を詳しく見ていきます。
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