■日本沿岸の回遊魚イワシ
沿岸性の回遊魚であるイワシは、日本各地に生息しており、日本人には馴染みのある魚です。漢字では「鰯」と表記し、一説によると水揚げ後にすぐに弱って死んでしまう魚である「よわし」が「いわし」となったことに由来するといわれています。
■体に必要な栄養素が豊富
日本では、塩焼きや刺身などで食べられており栄養素は、体内で合成できない必須脂肪酸の一種であるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)のほか、カルシウムやビタミンDなどを多く含んでいます。
DHAは、脳の神経細胞の情報伝達を助ける働きのほか、記憶力の向上や脳の老化防止に効果があり、EPAは血液をサラサラにして血栓や高血圧の予防に効果があります。また、カルシウムとその吸収を補助するビタミンDは、骨粗しょう症の予防に効果があります。イワシの稚魚を天日などで干したちりめんじゃこはそれらを豊富に含み高い栄養価があることから、どの年代の人にも健康のためにおすすめの食材です。
■鮮度を見分ける4つのポイント
この時期、スーパーなどで見かけることが多くなりますが、その際に鮮度の高いイワシを選ぶポイントは、目が黒く澄んでいること、背のあたりが美しい青色で全体的につやがあること、脂のりがよくまるまると太っていること、新鮮な証であるうろこがある程度残っていることの4点を気にかけて見分けると良いです。
洋野町でも秋から冬にかけて水揚げされるイワシをおいしく食べて、皆さんもぜひ健康づくりに努めてみてください。
役場農林課
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