人口減少に少しでも歯止めをかけようと始められた、関係人口の増加に向けた事業。子どもを望む夫婦に寄り添い支える事業。この町のミライを担っていく子どもたちと、子育て世代を支える事業や学びの場づくりー
ミライを思い、さまざまな方法で人口減少対策に取り組む洋野町。
町を、地域を盛り上げよう。子どもたちの笑顔をつくろう。子育て世代の人たちを支えようー
同じ想いを持ったヒトたちが集まり、前向きに活動する団体。
それぞれが、さまざまなかたちで試行錯誤しながら一歩ずつ進んでいます。
今月は、そんなマチの思いやヒトの想いを紹介していきます。
■町が独自で行っている主な事業
○ふたりの妊活を応援
ひろの”子宝”応援プロジェクトとして、子どもを望む夫婦を応援するため、「洋野町不妊治療費助成金交付事業」を実施しています。
不妊治療にかかる経済的・精神的な負担を軽減するため、また、子どもを望む夫婦が、早期に検査や必要な治療を開始できるよう不妊治療に要した費用の一部を助成します。男性不妊治療も助成の対象です。詳細は町ウェブサイトからご確認ください。
○関係人口を増やすため
町は、(一社)fumotoと官民協働で、「ヒロノジン増加プロジェクト」に取り組んでいます。
地方創生への一歩として、WebアプリやSNSなどを活用して、町に関心や愛着のあるヒロノジン(関係人口)を増やすことを狙いとしています。町内外のヒロノジンによるコミュニティをつくることで、町の定住人口や交流人口の増加に加えて、地域活性化や産業振興を目指しています。
イベント出展やSNSでの情報発信、情報パンフレットの作成も行っており、町と町に興味を持った人たちをつなげる役割が期待されています。
○出産のお祝い・産後をサポート
「すこやか育児祝金支給事業」として、子どもが生まれた家庭に、第1子から祝金と大野木工保育食器セットを贈呈しています。祝金は、第1子、第2子は15万円、第3子以降は30万円を贈呈しています。また、新生児聴覚検査などの母子保健事業も行っていますので、ご確認ください。
○マイホーム取得を後押し
子育て世代を中心とした人たちが、住宅を建てやすいように「かどのはま定住促進団地」を整備し、子育て世代や移住してきた人に特別割引で分譲しているほか、「結婚新生活支援事業」や「空き家バンク」制度により、空き家の利活用を促進するなど、住宅取得のサポートをしています。
■町が独自で行っている事業
○地元愛を育む教育
地元産業など、町ならではの特色に触れる経験を、海洋教育「ひろの学」の授業をとおして体験することにより、地元産業への理解を深めるとともに地域の特徴や魅力を知り、地元愛を育むことのできる学びの場を多く作っています。
海や砂浜で行われる生き物探し、きれいな海を守るための清掃活動のほか、川の散策や、のどかな牧場で牛と触れ合うなど、子どもの頃から豊かな自然と魅力に触れることで、一度町を離れたとしても「いつか洋野町に戻りたい」と思ってもらえるように、町の魅力を学べる教育カリキュラムを実施しています。
○保育料・副食費・給食費が無償
町は、国や県に先駆けて「第1子からの保育料・副食費無償化」と「小中学校の給食費の無償化」を実施しています。
第1子からの保育料のほか、副食費(年額5万4000円)を無償化し、小学校に入学するまでの育児を経済的にサポートしています。
また、小学生の給食費(令和6年度4万9000円)と中学生の給食費(令和6年度5万3200円)を無償化し、子育て世代の負担を軽減するために取り組みを進めています。
さらに、地元食材を使用した給食を提供するなど、食育活動を実施しています。
○親世代にも学びの場
教育委員会が主催する「ひろのカレッジ」では、さまざまな体験や学習の場を提供しています。
「教養講座」「家庭教育講座」「健康・スポーツ講座」「趣味・専門講座」の4つのジャンルで、幅広い年代の町民が関われる内容の講座を企画・実施しています。今年度は、地域おこし協力隊員を講師に迎えた香港料理教室や、親子向けの体験講座、子育て世代に向けてのアンガーマネジメント講座などを開催しました。
今後の開催内容など詳しくは、広報ひろのの「生涯学習かわらばん」コーナーや、全戸配布されるチラシをご確認ください。
○高校生の通学をサポート
JR八戸線や県北バスで通学する高校生などを対象に、通学定期券の購入費用を補助する事業を行っており、家庭の経済的な負担軽減に取り組んでいます。
事業の詳細や申し込み条件などについては、下記二次元コードから確認できます。
※二次元コードは本紙をご覧ください。
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