小岩井駅舎が完成しました

7／28

■大正時代の開業当時の姿に復元
令和5年11月、東日本旅客鉄道(株)盛岡支社により築100年(大正10年開業)を超える小岩井駅の復元工事が完了しました。
宮沢賢治が小岩井農場を訪れる際に利用したとされる歴史的建造物を保存するとともに、地域住民の新たな交流の場や観光の拠点となるよう関係者の協議により工事が進められ、待合スペースも拡充しました。
外観は過去の駅舎のモノクロ写真からAI技術により壁や屋根色などが選定され、駅舎内もステンドグラスや格子状の窓を使用し、切符売り場はそのまま残すなど大正時代のレトロな空間に仕上がりました。
また、小岩井農牧(株)から復元の参考資料や旧国鉄時代に走行していた車両シート(東日本旅客鉄道(株)提供)を再利用した待合室用ベンチの他、駅開業と同年代の木材を一部使用した椅子やテーブル、駅名標の提供がありました。

■復元を記念した式典を開催
令和5年12月3日に小岩井駅完成を記念した式典とイベントが開催され、駅名標の除幕やテープカットの他、ふうりん保育園の園児によるふうりん太鼓や、大沢さんさ踊り保存会による演舞が披露されました。
小岩井自治会による豚汁振舞もあり、会場にはたくさんの笑顔があふれていました。

■小岩井駅トイレのデザイン作成は市内在住デザイナー
令和4年度に改修工事を行った小岩井駅トイレの案内表示デザインは市内在住デザイナー「たぐさん」が作成。分かりやすいトイレの表示と小岩井地域らしさが可愛らしいデザインで表現されています。

■今後の駅舎の活用について
駅舎の完成に伴い、令和5年12月に東日本旅客鉄道(株)から市へ駅舎が譲渡されました。駅舎とトイレの清掃などの管理は、小岩井自治会に委託しています。
今後市では、国の有形文化財登録を目指すこととしており、100年の歴史を継承した新しい小岩井駅が、観光の拠点となり地域コミュニティの場として活用されるよう、地域と一緒に協力していきます。

問い合わせ：都市政策課
【電話】656-6543