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地域のためにNPO法人の活動

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岩手県滝沢市

「NPO」とは営利を目的とせず、社会貢献活動を行う組織の総称です。このうち、特定非営利活動法人促進法に基づいて法人格を取得した法人を「特定非営利活動法人(NPO法人)」といいます。本号では、地域のために活動する市内のNPO法人に焦点を当てその活動の一部を紹介します。

■NPO法人イーハトーブ地域情報マネジメント
複数業種の関係者から成り、地域課題解決に向けたサポートを行っています。また、RabiPeoCa(ラビピカ)システム(公共交通の乗降管理)がきっかけで、令和5年から「あいおいニッセイ同和損害保険株式会社」との取り組みがスタートしました。

■NPO法人イノベブリッジたきざわ
市IPUイノベーションセンターと同パークに集積したIT企業群の技術力を生かし、県立大学と連携したIT人材育成事業などの実施により、不足するIT人材の育成、課題解決、地域産業の発展を図ることを目的に活動しています。

■NPO法人やまぼうしネットワーク 誰もがいきいきと、自分らしく
▽スローショッピング
「おかえりなさい!」買い物から帰ってきた利用者の皆さんを迎える温かい声が響く。毎週開催(水曜日・マイヤ青山店、木曜日・同滝沢店)のスローショッピングの様子です。
県内だけでも5千人以上いると推計される認知症の人とその家族を地域で支えるため、こんの神経内科・脳神経外科クリニックの紺こんの野敏としあき昭先生が主導で2019年から始まったこの取り組みは、現在は運営主体をNPO法人やまぼうしネットワーク(紺野敏昭代表)として実施しています。
スローショッピングは、認知症になっても自分で欲しいものを選びたい、自分でお金を払いたい、という思いをかなえたり、会計を忘れ、そのまま商品を持ち帰ってしまうなどの心配を抱える認知症の人に、焦らず買い物をゆっくり楽しんでもらうことが目的です。これまでの開催は200回を超え、認知症の人とその家族、パートナーも含めた延べ参加者数は4千人を超えました。
スローショッピングでは、市が実施している認知症サポーター養成講座を受講し、オレンジのスカーフを身に着けた「パートナー」と呼ばれる地域ボランティアが、参加者の買い物をサポートします。参加者はパートナーに商品選びの相談をしたり、楽しく会話をしながら、自由に売り場を回ります。
スローショッピング実施中は、マイヤ滝沢店のイートインスペースを介護の相談ができる「くつろぎサロン」として、買い物終了後にも参加者とパートナーの皆さんが会話に花を咲かせます。
「パートナーや参加者との交流で、栄養をもらえる。夫婦でのものとは違った会話で、また行こうかと、パワーをもらえている」と、参加者は語ります。

▽介護者のための男の料理教室
やまぼうしネットワークのサポートは、認知症の人だけではなく、認知症の人を支える家族へも及びます。
月に1回開催されるのは、在宅介護などで認知症の家族を支える男性が参加する「男の料理教室」。「普段から料理する人でないと、適量が分からない」と苦労しながらも、パートナーのアドバイスで、楽しく料理を学びます。
完成した料理は大きなタッパーに詰めて「今日の晩ごはんに」と皆さんうれしそうな顔で持ち帰ります。晩御飯の食卓では、素敵な笑顔があふれていることでしょう。

■その他市内に所在するNPO法人
・劇団ゆう
・今が一番館
・NPO岩手総合支援センター
・日本刮痧(かっさ)協会
・元気岩手応援隊
・日本特定労働者派遣協会
・いわて地域活性化フォーラム
・こくぶん学童クラブ
・IRCプロジェクト
・たきざわ元村
※市内に所在するNPO法人以外でも、市内で活動するNPO法人があります。主な活動分野などNPO法人の詳細については、市HPから

問い合わせ:地域づくり推進課
【電話】656・6506

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