保健だより 504

11／22

■ノロウイルスに気をつけましょう
ノロウイルスは、12月から2月の寒い時期に特に感染が多い胃腸炎です。感染すると1日から2日で発症します。激しい下痢や嘔吐、腹痛などが主な症状で、感染力が強いのが特徴です。
高齢者や子どもの場合は、脱水症状で入院が必要となる場合もありますので、特に注意が必要です。

◇主な感染経路
・汚物(便や嘔吐物)による接触感染
・汚物処理が不十分だったことによる飛沫感染
・調理による接触感染
・食事や飲料水による感染
感染すると、症状が軽い場合でも、排泄物などにはウイルスがたくさん潜んでいますので、油断禁物です。

◇予防方法
「手洗い・消毒・加熱」が効果的です。
(1)しっかり手洗いをする
手や指に付着しているノロウイルスを減らすことができる、最も簡単で大切な方法が手洗いです。食品の保存前や調理時、食事時、トイレの後などは、石けんやハンドソープを使用し必ず手を洗いましょう。また、手拭きタオルの共有を避け、ペーパータオルを使用すると効果的です。

(2)消毒をして清潔にする
汚物などを処理する場合は、マスクや手袋などを使用し感染防止に努めましょう。
消毒には、家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤を使用しましょう。普段使用している手指消毒用などのエタノールは効果がありませんので注意してください。
また、汚物などの処理に使用した手袋などは、袋に入れて密封し廃棄しましょう。

(3)しっかり加熱をする
ノロウイルスは熱に弱く加熱処理が効果的です。生食はできるだけ避け、食品の中心部までしっかり加熱しましょう。

◇もし感染したら
脱水症状を予防するためにこまめに水分補給をしましょう。また、医療機関に受診・相談することをおすすめします。

問い合わせ先：市役所保健課保健係
【電話】内線234