■女性の健康について
毎年3月1日から8日は「女性の健康週間」です。女性のからだは、女性ホルモンの影響によって変化し、ライフステージに起こりやすいトラブルが変わっていきます。今回は、女性のからだのトラブルなどについてお話します。
○思春期(7歳頃~18歳頃)
初経を経験し、成熟期に向かって女性ホルモンの分泌量が増える時期です。妊娠・出産が可能なからだへ整う過程で、女性特有の不調や悩みも増え始めます。この時期に多いトラブルとしては、月経異常(月経不順)・月経前症候群(PМS)・摂食障害(拒食・過食)・起立性調節障害などがあります。
○成熟期(18歳頃~44歳頃)
女性ホルモンの分泌量が安定したあとに減少し、病気やトラブルが増え始める時期です。この時期に多いトラブルとして、子宮内膜症・子宮筋腫・子宮頸がんや卵巣がん・乳がん・甲状腺の病気などがあります。
○更年期(44歳頃~50歳頃)
女性ホルモンが急激に減ることで、体調に変化が起こりやすい時期です。この時期に多いトラブルとしては、更年期障害・うつなどのこころの病気・子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん・乳がん・生活習慣病などがあります。
○老年期(50歳代後半以降)
女性ホルモンの分泌がわずかになり、女性ホルモンによって保たれていた骨、皮膚、血管などの健康が損なわれやすくなり、骨粗鬆症・アルツハイマー病・皮膚、泌尿器の病気などが増えてくる時期です。
◇健康を支える基本は生活習慣
食事は、栄養バランスを意識し、朝食をしっかり食べましょう。また、普段から適度な運動をこころがけ、生活習慣病の予防や便秘予防にも気を配りましょう。無理なダイエットや肥満は、女性ホルモンのバランスを崩し、月経異常や生活習慣病の原因になります。
また、冷え性は、免疫力の低下にもつながりますので、からだを冷やさないようにしましょう。喫煙・飲酒を控えることも大切です。
ひどい月経痛や月経前後の体調不良などがある場合、不妊症につながる病気が隠れていることもあります。気になることがある場合は、「若いから」や「たかが生理」と放置せずに、医療機関の受診をおすすめします。
問い合わせ先:市役所保健課保健係
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