■「JICA海外協力隊グローカルプログラム」
国際協力機構(JICA)では、JICA海外協力隊が開発途上国に赴任する前に、日本各地で地域活性化の取り組みを学ぶ75日間の地域実習「グローカルプログラム」を実施しています。
本市では、5月から7月にかけて、3名の実習生が様々な活動を行いました。年内に予定されている海外への赴任に向けて、本市での活動やそれぞれの思いを報告します。
●加賀澤(かがさわ) ひかるさん(活動場所:陸前高田ほんまる株式会社 派遣国:エジプト)
まちなかを訪れた皆さんにヒアリングを行い、まちづくりのヒントを得る活動をしました。ほんまるの家では、子ども向けクイズ本や派遣国エジプトについての図書の設置など、親子連れに足を運んでもらえる工夫を考えました。
まちを歩くと「こんにちは!」と話しかけられ、温かく迎え入れてくれた陸前高田市の皆さん。人とお話をすること、人の話に耳を傾けることがどれほど大切かを学びました。また高田に戻ってきた時に笑顔で「ただいま!」と言えるように頑張ってきます。
●佐々 古都音(ささ ことね)さん(活動場所:一般社団法人トナリノ、国際交流協会 派遣国:ホンジュラス)
市の日本語教室に来ている外国人を対象に、教室や日常生活についてのアンケートなどを行い、取りまとめました。彼らの声をもとに、日本語教室の役割をもう一度考え、今後さらに外国人と日本人が盛んに交流するまちになってほしいです。
高田の皆さんは、私を温かく歓迎してくださり、安心できるこの地域で様々なことを体験したい、自分がまだ知らないことを知りたいという思いを強くしました。皆さんがくれた温かさを胸に、派遣国ホンジュラスで頑張ってきます。
●西村 舞(にしむら まい)さん(活動場所:一般社団法人トナリノ 派遣国:コスタリカ)
学童保育でのICT教育や高齢者向けのeスポーツ体験などの活動を行いました。また、定期的に学童保育の子どもたちと関わる機会を得て、子どもたちの興味・関心事を学びました。子どもたちにとって私という「よそ者」の存在が、何かのきっかけになってくれたらうれしいです。
生まれ育った東北の魅力を再発見したいと思い、陸前高田での実習を希望しました。大自然、東日本大震災からの復興、人とのつながり。前に進むことを諦めない人たちに数多く出会い、派遣国コスタリカで必要なことを考えるきっかけになりました。温かく迎えてくださりありがとうございました。
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