本年も多くのイベントが本市の夏を彩りました。
お祭り、海、スポーツなど、熱く賑わったこの夏を、市民の皆さんや関係者の声とともに振り返ります。
■チャオチャオ2024 ~みんなで踊っちゃお!~
7月28日(日)、「チャオチャオ2024~みんなで踊っちゃお!~」が開催されました。
「チャオチャオ陸前高田」音頭は、市制施行40周年を記念して制作され、曲に合わせて市内を踊り歩く道中踊りには毎年多くの市民が参加し、本市を代表する夏祭りとして長く親しまれてきました。
東日本大震災による中断を経て、平成29年に復活しましたが、コロナ禍に見舞われ令和元年を最後に再度中断。その後も開催が見送られてきましたが、市民からの復活を望む声を受け、5年ぶりの開催となりました。
今回の見どころは、従来の道中踊りから輪踊り形式に生まれ変わったこと。第1部で事前に参加申し込みをした12の団体がしなやかな舞を披露すると、第2部ではさらに多くの人が飛び込みで加わり、笑顔の輪が広がりました。
天候不良のため1日延期となったにも関わらず、この日は多くの市民らが参加し、やぐらを囲んで踊って回る新たな「チャオチャオ」を楽しんでいました。
▽復活に尽力
・市観光物産協会 事務局長補佐 小林大樹(こばやしだいき)さん
道中踊りから形を変え、輪踊りというやり方がうまくいくのか分かりませんでしたが、やぐらを中心にみんなでぐるぐる回りながら踊る風景は見ごたえがありました。
5年ぶりの開催となり人が集まるか不安でしたが、想像以上にたくさんの人に来ていただきホッとしています。
■陸前高田の3大七夕まつり
8月は、わがまち自慢の3つの七夕まつりが行われました。7日(水)に行われた高田町の「うごく七夕まつり」には、大石、鳴石、駅前、大町、荒町、中央、長砂、和野、川原の9つの祭組が集結。煌(きら)びやかに飾り付けられた山車がまちなかを練り歩く様子に、多くの見物客がカメラを向けるなど、賑わいをみせました。
同日行われた気仙町の「けんか七夕まつり」では、鉄砲町組と八日町組の2台の山車がかじ棒を新調。伝統のぶつかり合いを見ようと遠方からもたくさんの人が詰めかけ、激しく飾りを揺らしながら真新しいかじ棒で激突する「けんか」は、より一層の迫力をみせていました。
3大七夕まつりを締めくくる矢作町下矢作地区の「下矢作灯篭七夕まつり」は11日(日)に開催。多くの子どもたちが参加し、「よーい、よい」の元気なかけ声とともに、太鼓や笛によるお囃子の音色が地域に響き渡りました。台風接近の影響により中止になりかけた夜の部も24日(土)に改めて開催。幻想的なろうそくの灯がまちを包み込みました。
◆高田町 うごく七夕まつり
▽中央祭組に参加
・法政大学 行方珠綸(ゆきかたしゅり)さん 3年
これほどたくさんの山車が行き交うお祭りに参加したのは初めての経験でした。
各祭組によって異なるお囃子の音色や山車飾りの多彩さにとても感動しました。
◆気仙町 けんか七夕まつり
▽「けんか」をつなぐ
・気仙町けんか七夕祭り保存連合会 会長 佐々木冨壽夫(ささきふじお)さん
山車に取り付けるかじ棒を新調するなど、今年もたくさんの見どころがありました。山車づくりに使用するフジ不足を心配していましたが、それも十分な量が確保でき、無事に開催することができて安心しています。
若い子もたくさん参加してくれており、来年以降に向けて頼もしい限りです。
◆矢作町 下矢作 灯篭七夕
▽地域を盛り上げ
・下矢作灯篭七夕祭り実行委員会 委員長 佐藤信一(さとうしんいち)さん
今年はたくさんの子どもたちが参加し、お囃子の練習も一生懸命がんばる姿を見て、伝承活動が形になってきたのではないかと実感しています。
台風の影響もありましたが、夜の部も別途開催することができ、470本のろうそくに火を灯す、伝統の幻想的な灯篭をお披露目できて良かったです。
▽沿道から笑顔で手拍子
・矢作町下矢作地区在住 村上(むらかみ)シゲ子(こ)さん
息子がこの七夕祭りに参加しており、毎日夜遅くまでがんばっていて、私も毎年見るのを楽しみにしています。
今年の山車も完成度が高く、とてもきれいでした。
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