人権尊重社会の実現をめざして
◆同和問題の解決をめざして~「寝た子を起こすな」という考え方では、同和問題は解決できません!~
「同和問題を知らない人にあえて教える必要はない」「そっとしておけば、自然になくなる」等、いわゆる「寝た子を起こすな」という考え方があります。このような考え方では、絶対に解決することはできません。
明治4年に「解放令」が出されてから約150年、昭和22年に基本的人権の尊重をうたった日本国憲法が施行されてから約80年が経過した現在でも、いまだに差別は現存しています。特に、最近では、ネット上の特定個人や不特定者を対象とした誹謗中傷等の差別的表現の書き込み、差別落書き、結婚・交際の場面での差別的取り扱い、行政書士による戸籍謄本等の不正取得、転居先が同和地区であるかという市町村への問い合わせなど、全国でさまざまな差別事象が発生しています。
それは、多くの人が同和問題に対して、本気で向き合おうとせず、避けて通ってきたり、「他人同和問題の解決をめざして~「寝た子を起こすな」という考え方では、同和問題は解決できません!~ごと」と考え、正しく理解しようとしなかったりしたことが要因の一つです。同和問題に対して無関心でいることは、社会の中の差別に気づけないばかりか、自分の差別的言動にも気づけず、結果的に差別を助長することにもなりかねません。
同和問題は、差別される側の問題ではなく、差別する側の問題です。同和問題を解決するためには、一人一人が、自分自身の問題として捉え、「差別しない、許さない」という意識や正しい知識を持って行動することが大切です。一人一人の人権が尊重される安来市をめざしましょう。
法務省「同和問題の実態に係る調査報告書」をもとに人権施策推進課で作成
問合せ:人権施策推進課
【電話】23-3095
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