▽子育て・教育・文化
・こども家庭センターを設置し、児童福祉機能と母子保健機能の連携強化を進め、全ての妊産婦、子ども、保護者を対象に、妊娠期から子育て期まで切れ目のない包括的な支援を提供します。
・日常生活を送る上で医療的なケアを必要とする乳幼児、いわゆる医療的ケア児を保育施設で受け入れます。医療的ケア児の健やかな成長を図るとともに、その家族の離職を防止し、誰もが安心して子どもを生み育てることができるよう支援します。
・全ての妊婦・子育て家庭が安心して出産・子育てができるよう、出産・子育て応援給付金の支給による経済的支援を行うとともに、妊娠期から出産・子育て期まで一貫して相談に応じる伴走型の相談支援を行います。また、原油・物価高騰により影響を受けている子育て世帯の家計負担を軽減するため、市内の登録事業者で利用できる商品券を子育て世帯を対象に配布し、子育て世帯の生活支援と市内経済の活性化を図ります。
・小中学校適正配置の検討については、令和5年度に策定した「安来市立小中学校適正配置基本計画」において、再編の対象となる学校を選定し、施設整備の考え方や、再編に向けたおおまかなスケジュールなどを示したところです。今後は、再編校の場所や再編時期などを決定していくために必要な調査・検討を実施するとともに、新しい校区全体として再編についての合意形成が図られるよう協議を進めます。
・学校給食において、栄養豊富な「金芽米」を提供し、子どもたちの健やかな成長の一端を担うとともに、物価高騰により影響を受けている保護者の経済的負担の増加も考慮し、暫定的な措置として、令和6年度の食材費の高騰分は全額公費で負担します。
・学校と地域が相互に理解を深め、教育活動を充実させることを目指し、学校運営協議会を市内全ての小中学校に設置します。
・全国高等学校総合体育大会が令和7年度に中国ブロックで開催予定であり、安来市は「フェンシング」競技の会場になることから、大会開催に向けて実行委員会を立ち上げ、準備を進めます。
▽防災・防犯
・令和6年能登半島地震のような大規模災害が発生した際に、速やかに災害応急活動を実施し、被災者の生活環境を確保するため、自衛隊や警察、消防などをはじめとする、様々な関係機関と連携して、実践的な防災訓練を実施します。
・消防車両について、経過年数と走行距離により老朽化が進み、災害対応への影響が心配される車両を優先的に更新します。
・「自ら考え行動する自立した消費者」を育成するために令和元年度に策定した「安来市消費者教育推進計画」を更新し、学校や地域、事業所等の関係機関と連携し、消費者教育の推進に取り組みます。
▽産業・観光・雇用
・林業DXの推進については、森林航空レーザ計測・解析による成果データを活用し、林政業務や公有林管理に役立つシステムを導入し、森林施業に係る計画策定・認定業務の効率化を進め、Jクレジット制度の活用も含めた取り組みを進めます。また、伯太町地内の山林において、「林業人材育成拠点」の整備に向け、基本計画に基づく道路改良及び整地の詳細設計、用地取得を行います。
・企業立地雇用促進奨励金事業は、賃借料の助成期間の延長、雇用促進奨励金を増額するとともに、限度額についても5000万円に増額するなど、拡充を図ります。また、新たに用地造成費助成金を新設し、土地の取得に要する経費、造成工事費等にかかる費用の助成を行います。
・観光分野における地域・産業の「稼ぐ力」の回復・強化を図るため、観光庁の補助事業に安来市と島根県も補助を上乗せし、宿泊施設、観光施設を地域一体となって改修することで、観光入込客、滞在時間、観光消費額を増加させ、地域活性化を目指します。
・安来節演芸館については、新しい指定管理者を迎え、民謡安来節の振興と魅力あふれる観光地づくりを目指すとともに、市民にも親しまれる施設として運営し、誘客と市民の利用促進を図ります。また、レストラン棟に市内飲食店の出店が決まり、演芸館の活気づくりや観光客などの食事ニーズに応え、「さぎの湯温泉」観光エリアの満足度向上を目指します。
▽都市基盤・生活
・公共交通の充実については、新たに安来市公共交通利便性増進計画を策定し、バス路線の見直しや、デマンドタクシーなどの地域に合わせた公共交通サービスなど、具体的な公共交通の形を示します。
・空き家対策については、令和6年度は、住まいの終活ノートを作成・配布し、空き家の利活用や適正管理につながるように啓発を行い対策の推進を図ります。また、管理不全空き家等に対して適正管理を促すための助言や指導を行い、解体を支援する老朽危険建築物除却の補助制度を引き続き実施し、空き家の除却を促します。
・平成22年度に整備した行政告知放送用の機器が、導入後13年が経過しており、行政情報の提供と災害時等の緊急情報発信などが安定的に実施できるよう、放送機器の更新を行います。
▽自然・環境保全
・安来市の良好な景観の保全や形成を図るために、景観法に定める「景観行政団体」への移行について、島根県と協議を進めます。景観行政団体になることにより、将来的には景観計画や景観条例を定めることが可能となり、都市計画や観光、定住などの施策と連携した景観行政を推進することで、安来市のイメージアップや交流人口の増加につなげていきます。
・再生可能エネルギーの利用促進について、太陽光発電設備、太陽熱利用設備の設置補助事業に、新たに木質バイオマス熱利用設備の設置を追加し、再生可能エネルギーの普及促進を図るとともに、2050ゼロカーボンシティの実現を目指します。
▽参画・協働・行財政
・令和6年10月で合併から20年を迎えるため、令和6年9月15日に安来市総合文化ホール「アルテピア」で記念式典及び記念事業を開催します。新安来市のこれまでの歩みを再確認するとともに、更なる飛躍と住民が協働する住みよい活力あるまちづくりを目指します。
・地域づくりの推進のため、地域に、地域づくりに関する専門家を派遣し、各地域の現状を把握するとともに、地域課題の解決に向けた相談業務や学習会等の開催など、地域の状況に応じた支援を行います。
・行政経営サービスの向上に向けて、ペーパーレスによる意思決定の迅速化、職員の事務負担の軽減、テレワークの推進等を図るため、令和6年度に行政文書の収受、起案、決裁、保管、廃棄などの一連のライフサイクルを一元管理するシステムを導入し、令和7年度から運用を開始します。
掲載されている令和6年度市長施政方針は抜粋しています。全文は、市ホームページ(本紙2次元コード)に掲載していますので、ご覧ください。
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