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自治体の皆さまへ

特集 食事支える地域の居場所・子ども食堂(1)

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島根県安来市

■みんなで食べよ! お腹いっぱい 安来でごはん
◆子ども食堂ってどんな場所?
「子ども食堂」という名称を知っている人は多いのではないでしょうか。その名が広がったのは約10年前。東京都で八百屋「だんだん」を営んでいた広瀬町出身の近藤博子さんが「子ども食堂」の名称で活動を始めたことがきっかけといわれています。
名称は浸透しつつある子ども食堂。どういう人のためにどんなことをしている場所か知っていますか。
「子どもたちが、無料・低額でご飯を食べられる場所?」最初に思い付くのはこういった内容でしょうか。確かに、子どもたちへの食事の提供を最大の目的にしている子ども食堂がほとんどでしょう。しかし、子ども食堂の意義はそれだけではありません。
場所によっては、食事の前後で学習の時間を取っている「学習支援」を行っている子ども食堂や、遊び場が併設されていたりイベントの実施をセットにしていたりする「体験活動・あそび活動」を行っている子ども食堂、子どもだけでなく誰でも食事を取ることができる「地域住民など多世代の交流の場」をつくっている子ども食堂、地域の食材や季節の食材を使用したり料理教室をセットで行ったりする「食育」重視の子ども食堂など、多種多様な目的で子ども食堂が設置されています。

◆安来市初!常設子ども食堂「ごはんだよ」
7月17日から新たに開設した子ども食堂があります。
食堂名は、子ども食堂「ごはんだよ」。安来市内で初となる常設の子ども食堂です。

▽名前の由来
食堂名には、自分の家で「ごはんだよ」と食事に呼ばれるような、安心できる空間でいつでもご飯が食べられる場所、家族団らんで過ごすような温かな場所になってほしい、という願いが込められています。

▽場所と時間・料金
子ども食堂の運営は、任意団体「Spirit of Mutual Assistance(助け合いを意味する英語)」と「かばはうす」が協力して行っています。
そのため、安来駅隣の「炉端かば 安来駅前本店」で、「かば」の営業日は毎日、17時30分から22時まで子ども食堂を開きます。
現段階での料金は、高校生までの子ども・同上のお子さん連れの保護者は無料、大学生以上は300円です。

◆子ども食堂への思い
子ども食堂代表責任者 板垣学さん
板垣さんは、保護司や少年補導員、防災士など、幅広い分野で地域を支援する団体に参加しています。小学校でのPTA活動を通じて、見えないところで困難を抱えている人は多いと感じた板垣さんは、子どもだけでなくさまざまな人を支えたいと、多くの支援団体で活動するようになりました。
長らく子ども食堂にも興味があった板垣さん。実は同級生の「かばはうす」の松田幸紀(こうき)代表取締役と語らう中で、「かばはうす」で子ども食堂の運営を検討していることを知り、共同で子ども食堂を運営することを決めました。
「安来市で食べることに困っているお子さんや、子育てと仕事で疲れ食事を作る元気がない保護者などを応援したいという思いから、子ども食堂の運営を始めました。子ども食堂を必要とする人が一人でもいる限り、この活動を続けていきたいと思っています」と板垣さん。松田さんも「不定期開催の子ども食堂だけでは、お腹がすいている子が満たされないと感じていました。そのため、子ども食堂を運営するなら毎日やろうと決めていました。飲食店を経営しているからこその強みを生かしたいです」と意気込みました。
「ごはんだよ」では、支援者を募集しています。「炉端かば 安来駅前本店」で寄付を受け付けるほか、農家で売らない野菜を提供できるという人、配膳・下膳のボランティアを募集中です。申し込みは、板垣さん(【電話】080-6304-6569)へご連絡ください。

◆子どもの居場所創出支援事業
市では、市内の子どもの居場所づくりを目的としている場合、子ども食堂開設の費用、活動を開始している子ども食堂の活動内容拡充の取り組みに係る経費の一部を支援します。
子ども食堂開設を考えている、運営している子ども食堂でもっとできることを増やしたいという団体は、ぜひ相談ください。

問合せ:福祉課
【電話】23-3212

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