歯や口の健康を保つことは、おいしい食事や会話を楽しみ、いきいきした生活を送るうえで大切な役割を果たしています。
むし歯や歯周病を予防し、生涯を通じて自分の歯で食べる楽しみを持ち、全身の健康を保ちましょう。
歯を見せて 笑える今を 未来にも
6月4日~10日は『歯と口の健康週間』
■歯とお口の大切な役割
◇噛む・飲み込む・消化を助ける
食べ物を噛みくだき、唾液と混ぜ合わせることによって、飲み込みやすく、消化しやすくなります。
◇表情をつくる
表情の豊かさや笑顔は、口元を動かす筋肉とかみ合わせの発達が大切です。
◇発音を助ける
言葉を発するときは、歯を利用し、唇や舌の動きを調和させて発音します。
◇噛むことで脳を活性化させる
噛むことであごの筋肉が動き脳が活性化します。
■よく噛んで食べましょう
噛むことはお口の機能の発達・維持に欠かせません。
しっかり噛んで、ゆっくり食べることは、成人の生活習慣病予防や、こどもの食育に大切です。
◆バランス御膳
「主食」「主菜」「副菜」を揃えてバランスよく食べましょう
※バランス御膳…主食・主菜・副菜が揃ったバランスの良い献立のこと。
◆POINT
◇調理を工夫する
・少し大きめに切る。
・少し硬めに茹でる。
・薄味にする。
・サラダや煮物、炒めものなど、さまざまな調理法で調理する。
◇食材を工夫する
・弾力のある食材(こんにゃく、油揚げ)や食物繊維の多い食材(豆、根菜、きのこ)を入れる。
・食感の違う食材を組み合わせる。
■歯周病と全身の健康との関係
歯を失う最大の原因は歯周病です。
歯周病は、お口の中だけの病気ではありません。
近年、歯周病が全身の健康に悪影響を与えることが分かってきました。
予防には原因となるお口の中の細菌を毎日の「セルフケア」で減らすことが大切です。
◇セルフケア(歯みがき)のポイント
・えんぴつ持ちでやさしく磨く
・直角に当て、細かく動かす
◇歯周病と全身の健康との関係
歯周病
脳梗塞
認知症
肺炎
肥満
がん
低体重児
出産・早産
心臓病
糖尿病
■なんでも相談できる『かかりつけ歯科医』をもっていますか?~『かかりつけ歯科医』をもつうれしい効果~
◇定期検診
歯とお口の小さな変化に気づいてもらえるので、むし歯や歯周病などの早期発見・早期治療が可能になります。
◇歯科保健指導
あなたに合ったセルフケアの指導が受けられます。歯ブラシや補助用具(デンタルフロス、歯間ブラシなど)の選び方の相談もできます。
◇プロフェッショナルケア
健口(健やかな口)は全身の健康を支えます。
かかりつけ歯科医院をもって全てのライフステージを健やかに過ごしましょう。
健康寿命の延伸にもつながりますよ!
松江市歯科医師会 会長 吉川浩郎先生
■こんなことで困っていませんか 当てはまったら『かかりつけ歯科医』へ
◇妊娠期
・つわりで歯みがきができない。
・歯ぐきが腫れている。
◇乳幼児期
〔ポイント〕むし歯予防
・乳歯が生えてきたけど、歯みがきの始め方が分からない。
・こどものむし歯予防について知りたい。
・フッ化物塗布を始めたい。
◇学齢期・思春期
〔ポイント〕むし歯予防、歯肉炎予防
・仕上げみがきをしなくなったけど正しくみがけているか心配。
・歯並びが気になる。
◇青・壮年期
〔ポイント〕歯周病予防
・1年以上歯医者に行っていない。
・自分に合った歯みがき方法が分からない。
・歯と歯の間にものがはさまりやすい。
・口臭が気になる。
・歯みがきのあと、出血することがある。
◇高齢期
〔ポイント〕オーラルフレイル予防(お口の機能の維持)
・食事中にむせることがある。
・固い食べ物が食べにくくなった。
・口が渇く。
本市が行っている歯と口のけんしんの内容は、本紙P14でもお知らせしています。
さらに詳しいことは同時配布の「令和6年度版けんしんのお知らせ」をご覧ください。
松江市ホームページでは「各種歯科検診」や「教室」なども掲載しています。
問合せ:健康推進課
【電話】60-8174
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