江津とモノづくりに関するテーマの連載2回目、モノづくりの人を育てる江津工業高校を紹介します。
地域おこし協力隊 後藤 響介
■江津工業高校の今まで
昭和9年に島根県立江津工芸学校として開校し、今年4月に90周年を迎えました。沿革によると、前身は明治35年に開設された蚕業講習所までさかのぼり、当時から日本の重要な産業に携わる人を育てる場としての使命を持っていたことがわかります。これまでの卒業生は1万3千人を超え、日本全国のモノづくりの場で活躍しています。今年4月現在では117名の生徒が在籍しています。
■工業高校で学ぶということ
専門高校の最大の特徴である専門教科は授業全体の中で3年を通じて共通教科(国社数理英等)49単位に対し、工業系専門教科38単位であり、およそ5対4になります。また、建築、電気、機械、ロボット制御の各専門コースとも1年生から実技を伴う授業が始まります。行事や部活動ももちろん欠かせない高校生ライフですが、それ以上に、授業の半分弱を専門教科の学習に充て、工業という職業分野を意識しながら、同じ志を持った仲間と共に努力する時間は、その後のモノづくり等に携わる道を進む人生の中できっと大きな影響を持っているのだろうと思いました。
■地域で学ぶということ
私が通っていた高校において、高校と地域との接点は数える程度で、あまり地域を意識していなかったと思います。江津工業高校は江津本町や都野津のまちあるきイベントに出展してモノづくりの楽しさを紹介したり、空き店舗や古民家のリノベーションに参加して実践の場としたりしています。
学内だけにとらわれず、地域に出て学び、地域の役に立つ人材を育てる専門高校ならではの取り組みだと思いました。
生徒の活躍はここに載せきれないほどあります。江津工業高校では学校内外での活動をインスタグラムでも発信していますので、ぜひ見てみてください。また、一大イベントである10月5日と12日の江工祭の様子もこちらでお伝えしたいと思いますので、お楽しみに!
※二次元コードは本紙をご覧ください。
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