老朽化のため、令和4年9月から建替工事を進めていた石見中学校の新校舎が、このほど完成しました。6月15日に、竣工式が開催され、関係者ら約50人が完成を祝いました。夏休みの間に、旧校舎からの引っ越しを行い、2学期から新校舎での授業をスタートする予定です。
■新校舎について
新校舎は、現校舎(1968年建築)の南側に建てられ、鉄筋・一部木造2階建てで、屋内運動場を含めて延べ床面積は約6千平方メートルです。
木造部分には町内産の木材を多く使用することで、ぬくもりを感じる内装になっています。総建設費は、約29億4千万円でした。
■校舎内の設計
基本設計には、県内の学校では珍しい「教科センター方式(教科教室型)」が採用され、校舎2階に、国語・数学・英語など各教科の専用教室(教科教室)を設置。生徒たちは、教科別に教室を移動して授業を受けます。通常よりも、時間割の把握等の自己管理が求められ、生徒自身の主体性を育むことが期待されます。
教室の近くに、学習スペースも設け、授業の発表資料や作品、教材等を展示し、学習内容の振り返りや他生徒の学習成果等を知ることもできます。さらに1階には、音楽や美術等の授業を受ける特別教室のほか、地域住民も利用できる交流スペースもあります。
■竣工式の様子
竣工式では、石橋良治町長が、「生徒が多様な価値観を尊重しながら学び合い、自分の可能性を最大限に発揮することを期待したい」とあいさつし、大橋覚教育長も「生徒たちが自分自身を信じて未来を切り開いていくことを祈ります」と期待を込めました。
式では、テープカット等が行われたほか、石見中学校に通う生徒や近隣住民も見学するなど、期待感の高まりをうかがわせました。
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