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「親と子に寄り添う助産師の活動」

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島根県雲南市

助産師 林 和美(はやしかずみ)

雲南市立病院では分娩や外来業務のほかに、「ままぱぱ教室」、「赤ちゃん体操教室」を行っています。
新型コロナウイルスの流行期には教室を中止していましたが、その間、「産前の教室が無くて不安」、「妊婦さん同士が一緒になる場所がない」などの声が聞かれていました。
「妊娠は病気ではない」とはよく言いますが、体にはさまざまな変化が起ります。胎動に喜びを感じながらも、お腹の張りを感じたり日常生活のことにも気を配らなければなりません。赤ちゃんが大きくなれば、腰痛や便秘に悩まされます。また、ライフステージにおいても、新しい家族を迎え入れるという、一大イベントが待っています。妊娠中だから、親になるのだからと思う反面、体の変化や不調、分娩への不安がつきまといます。不安の解消には、助産師がお話するよりも、同じ境遇の人の話のほうが、案外スッと気持ちが楽になったりするものです。
当院では、令和5年度から「ままぱぱ教室」を再開しています。夫婦での参加もあり、参加者が多いときは大きな部屋に変更して行う事もあります。妊婦さんとの交流の場となると共に、自分も不安だったけれど同じだと思えたり、人によって違うけど大丈夫だと思えたりするのは、不安の軽減につながります。助産師は指導者ではなく、伴走者として人と人とをつなぐ役割を担っていると思っています。

■赤ちゃん体操教室を再開しました!
7月からは、月に1回、「赤ちゃん体操教室」を再開しています。赤ちゃんとのふれあいを通して、親も子も楽しいと思える時間を作ってほしいという思いから教室を始めました。
「関わり方が分からなくて」や「まだ小さくて分からないのだから、寝かせておけばいい」という声をご家族から聞くことがあります。赤ちゃんは、栄養が足りて清潔にしていればいい、体重が順調に増えて発達に問題が無ければ良い、という訳ではありません。
0~2歳は人のこころが健康に育つ上で、最も重要な時期です。愛情たっぷりの濃厚な関わりが、心を育てます。目で見えない、数字では評価できない「こころの健康な育ち」がとても大切です。この赤ちゃん体操のクラスは、大切な時期にある「親子の絆作り」の手助けになる事を一番の目的としています。
育児休業を取得されるパパも増えてきました。ぜひ、親子で参加していただき、赤ちゃんとの楽しい時間を過ごしてください。また、教室に参加することで、他の親御さんとの交流を深めていただければと思います。
教室の詳細は市立病院ホームページをご確認ください。

日程:原則、第4木曜日
・10月24日
・11月28日
・12月26日
・令和7年1月23日
・2月27日
・3月開催なし
予約不要
場所:市立病院201会議室
時間:13:00~15:00

問い合わせ:市立病院2階病棟
【電話】0854-47-7514

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