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Enjoy Wrestling(エンジョイレスリング)!!(1)

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島根県雲南市

■選手も応援する人もみんなでレスリングを楽しもう
パリ2024オリンピックで日本人選手が大活躍した"レスリング競技"。
雲南市では、令和7年に「全国高等学校総合体育大会(インターハイ)」、そして令和12年に「第84回国民スポーツ大会(島根かみあり国スポ2030)」のレスリング競技が開催されます。現在は大会の開催に向け、環境整備や選手の育成、地域での気運醸成などに関係団体とともに取り組んでいます。
市内で活動する選手たちの様子やレスリング競技について紹介します。

●市内で唯一のレスリングクラブ「加茂B and Gレスリングクラブ」
加茂B and G海洋センターラソンテの体育館を訪れると、そこには真剣に練習に取り組む選手たちがいました。
彼らが所属するのは、「加茂B and Gレスリングクラブ」。現在、市内の子どもたちをはじめ、松江市・出雲市・大田市の幼児から中学生までの選手22人が所属し、それぞれの目標に向け練習に励んでいます。同クラブでは、これまでも全国大会で優勝、上位入賞する選手や、世界大会で活躍する選手を輩出しています。
「加茂B and Gレスリングクラブでは、わきあいあいと練習をしています」
そう話すのは加茂B and Gレスリングクラブで指導している原 恵介(はらけいすけ)監督。
「レスリングは、誰でも楽しくできるスポーツです。目標は選手によって違います。全国大会で優勝をめざしている子もいれば、レスリングを楽しむために練習をする子もいます。どの子も試合に出れば負けたくない気持ちになり、一生懸命に練習で習った事を出し戦います。この一生懸命になることが大事だと思います」
クラブでは、体幹トレーニングなどの基礎練習から練習試合や打ち込みなどの競技に近い練習に取り組んでいます。

◎U20世界選手権で優勝したOBの小野正之助(おのまさのすけ)選手
◎大切なのは“攻める”姿勢
◎熱心に練習する選手たち
◎指導する原監督
※詳細は広報紙2~3ページの写真をご覧ください。

●道具や体格による差のないフェアなスポーツ「レスリング」
レスリング競技では道具を使わず相手のバランスを崩したり、投げたりするため、選手の体重や体の特徴により使う技術が異なってきます。
「最初は、一律に技術や技の指導をしていきますが、やっていく中で選手たちに合わせた技を教えていきます。子ども一人ひとりのいいところを引き出すように心掛けています」
インターハイ、島根かみあり国スポ2030の地元開催を控え練習にも熱が入ります。
「大切にしたいのは、6年後に開催される国スポに向けて育成していくこと。今の少年少女の世代が活躍できるようにしたいですね。レスリングは、道具を使わず、同じ体格の子と競う。そういう意味で"一番公平なスポーツ"だと思います。これまで、興味のなかった子どもたちに、まずは注目してほしいですね」

●高校の進路選択で突き当たる「部活動」
クラブで活動していた中学生も高校進学の際に、ひとつの壁に突き当たります。それは県内にレスリング部のある高校が少ないということです。
島根県内でレスリング部がある高校は松江工業高校と隠岐島前高校の2校だけ。そのため、高校でもレスリングに取り組みたい雲南市の生徒は市外や県外の高校に進学することが多いです。また、全国大会で結果を残している加茂B and Gレスリングクラブには全国の高校から声がかかることもあるそうです。
この現状に原監督は「このクラブで日本チャンピオンや強い選手が育ちますが、市外に進学する子もいます。できれば地元に残ってもらいたいですね」と思いを話しました。

●進むインターハイ、国スポ開催準備
インターハイ、国民スポーツ大会などの開催地への視察、大会・イベント開催を通して大会の運営能力の向上を図っているほか、選手の育成に取り組んでいます。
雲南市のインターハイ準備の中心にいるのが大東高校の澤谷隆成(さわたにたかなり)先生。これまで県内の高校でレスリング部の指導をされ、この度インターハイ開催のための専門教諭として準備を進めています。
そのインターハイ準備の一環で、「大東高校レスリング部創設」の準備が進められています。現在は、部員募集をはじめ、情報発信などに取り組まれています。レスリング部が創設されれば、市内で活動している生徒たちだけでなく、県内外の中学生の進路の選択肢の一つに大東高校が入ることが期待できます。

問い合わせ:国スポ・全スポ準備室
【電話】0854-40-1073

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