■第43回:「家庭内活動による健康増進と長寿の秘訣:毎日の家事を通じて健康を手に入れよう」
このシリーズでは総合診療医が患者さんからいただいた質問をもとに市民の皆さんが困っている症状や疑問について解説します。
先日いただいた質問はこれです。
「家事も健康寿命に効果ありますか」
最近の研究結果と日常生活の具体的なアプローチを紹介します。毎日の家事は、個人によって内容や時間が異なるものですが、それが健康に与える影響は大きいことが分かっています。
最近の研究では、
「1分以上の家事や日常動作を頻繁に行うことで、心血管疾患のリスクが減少し、寿命が延びる」
とされています。
例えば、掃除、洗濯、料理などの日々の活動が、健康にとって重要な運動になるのです。特に、15分程度の軽い運動を日常生活に取り入れることが心臓血管系の健康に良いとされています。日常的な家事を増やすことで、寿命を延ばし、より活動的な生活を送ることができます。
毎日の家事を通じて健康になっていると感じることは、家事そのものをより楽しいものに変えることができます。例えば、掃除をする際には、それが体力の維持に役立つと考えれば、より積極的に取り組むことができます。また、料理をすることも、栄養バランスの良い食事を作ることで、自分自身と家族の健康を支える重要な役割を果たします。
寒い季節も、体調に気を付けながら、日々の小さな楽しみを見つけていきましょう。家事をすることが、心身の健康に良い影響を与えるだけでなく、家族の幸福にも寄与することを忘れずにいきましょう。
◎1分以上の家事や日常動作が健康寿命を延ばす
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