■世界自閉症啓発デーってどんな日?
国連総会(平成19年12月18日開催)において、カタール王国王妃の提案により、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」(World Autism Awareness Day(ワールドオーティズムアウェアネスデー))とすることが決議され、全世界の人々に自閉症をはじめとする発達障がいについて知ってもらうための取り組みが行われています。
■自閉症について知ってもらいたいこと、自閉症の方を見掛けた時の対応
自閉症は主に社会的なコミュニケーションの困難さや空間・人・特定の行動に対する強いこだわりがあるなど、多種多様な障がい特性のみられる発達障がいのひとつです。この障がい特性により、日常生活や社会生活において困難さを感じることがあります。
自閉症の方には、会話が苦手な方が多くいます。このため、その人の発達に応じた分かりやすい説明をお願いします。例えば、その人が理解している言葉を知り、その言葉を使うことや、写真や絵などを添えて説明する、抽象的な表現を避けて、短い表現で話すことなどで、理解しやすくなります。また、過敏で、人混みや大きな音、光といった刺激を苦手とする方が多くいます。このような刺激による不快感を増幅させないよう安心できる環境を調整して作ってあげてください。
新しい事や、いつもとやり方が違う時に、困って混乱することがあります。また、「できない時」、「間違っていた時」に叱って教えようとすると、本人が混乱して余計に理解できなくなったり、将来に悪影響を及ぼすこともあります。どうすればよいのか、正しい方法をできるだけ具体的に教えることを基本に、穏やかに根気よく接して、良い関係を作るようにしてください。
自閉症をはじめとする発達障がいについて知っていただくこと、理解をしていただくことは、発達障がいのある方だけでなく、誰もが幸せに暮らすことができる社会の実現につながります。
〈参考〉・世界自閉症啓発デー日本実行委員会公式サイト
問い合わせ:長寿障がい福祉課
【電話】0854-40-1042
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