■さまざまな病気を誘発する歯周病!
歯周病にかかると歯の周囲の汚れ(プラーク)の中に含まれる細菌が出す毒素や炎症性物質で歯ぐき(歯肉)が赤くなったり腫れたりする歯肉炎を引き起こします。自覚症状はほとんどありませんが、進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けるため歯が動き、結果的に歯を抜くことになってしまいます。歯周病は、口の中で常に炎症が続いている状態で歯周病菌や毒素が歯肉の血管から全身に広がり、さまざまな病気を引き起こしたり悪化させることにつながります。
◯歯周病と関連ある病気
・認知症
・脳梗塞
・狭心症・心筋梗塞
・動脈硬化
・糖尿病
・骨粗しょう症
・誤嚥性肺炎
・関節炎・腎炎
・早産・低体重児出産
◯歯周病のセルフチェックリスト
・朝起きたときに、口の中がネバネバする。
・歯みがきのときに出血する。
・硬いものが噛みにくい。
・口臭が気になる。
・歯肉がときどき腫れる。
・歯肉が下がって歯と歯の間にすきまができてきた。
・歯がグラグラする。
出展:厚生労働省生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネット
市では40歳~70歳の節目年齢の方を対象に成人歯周病検診を毎年実施しています。40歳の約3割の方に歯周病があり、年齢の上昇とともに歯周病が進行し、歯周病にかかる方も増加しています。
歯周病のセルフチェックに一つでも該当すれば、歯科医療機関を受診し検査を受けましょう。入れ歯を使っている方もそうでない方も1年に1回は定期受診し、「よく噛んで食べられる口」を維持していきましょう。
◎6月4日~10日は「歯と口の健康週間」
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